2015年05月05日

新真打口上で“可楽ワールド”炸裂! 芸協の真打披露興行'15


今日は、新宿末廣亭 5月上席 夜の部 へ行ってきました。

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落語芸術協会に所属する 笑松 改メ 春風亭小柳師匠、
朝夢 改メ 三笑亭小夢師匠、
夢吉 改メ 三笑亭夢丸師匠の真打昇進披露興行です。



 <昼の部>

落語:(主任) 桂歌丸 『城木屋』


 <夜の部>

開口一番:(前座) 柳家蝠よし 『金明竹』
落語:(交互) 柳亭小痴楽 『真田小僧』
漫才:Wモアモア
落語:(交互) 三笑亭可龍 『大安売り』〜踊り「せつほんかいな」
落語:(交互) 春風亭柳之助 『子ほめ』
奇術:北見マキ
落語:(交互) 春風亭柳好 『のっぺらぼう』
落語:(交互) 三笑亭夢太朗 『転宅』
漫談:東京ボーイズ
落語:(交互) 三笑亭可楽
落語:三遊亭小遊三 『ん廻し』

 〜お仲入り〜

新真打口上:小柳・小夢・夢丸/小遊三・可楽・小柳枝・夢太朗・夢花
落語:(新真打交互) 春風亭小柳 『つる』
落語:(新真打交互) 三笑亭夢丸 『宗論』
落語:三笑亭夢花 『二人旅』
落語:春風亭小柳枝 『やかん』
曲芸:ボンボンブラザース
落語:(新真打交互・主任) 三笑亭小夢 『お見立て』



★歌丸 『城木屋』
ちょうど『城木屋』本編の始まるところで入場。
四方八方が立ち見で埋め尽くされていた。
かつて「小圓遊」としていた箇所が現在は「毒蝮」、
そしてゆくゆくは「円楽」になるという(笑)。

★蝠よし 『金明竹』
昼の部が終わってもかなりの客が客席に残る。
蝠よしさんの『金明竹』は後半部始まり。
この噺、上方弁が使われているからではなくて
固有名詞が頻出するから聴き取りにくいんだよね。

★小痴楽 『真田小僧』
「今日は『真打昇進披露興行』と噛まずに言えた」。
小痴楽版『真田小僧』はかなり勢いがある。
遊雀師匠ばりのダミ声で子どもが小遣いを稼ぐので、
こんな『真田小僧』もあり得るのか!と新鮮だった。

★Wモアモア
血液検査ネタ、ギャラネタなどを展開。
同じネタでも、寄席によって雰囲気は変わりますなぁ。

★可龍 『大安売り』〜踊り「せつほんかいな」
真打披露興行にふさわしいおめでたい噺だが、
本編ではさらに新真打3名をあしらった名前も登場。
さすが可龍師匠、と思える適度なアレンジだった。
噺の後は、これまためでたい「せつほんかいな」。

★柳之助 『子ほめ』
柳之助師匠の語り口にはいつも惚れ惚れする。
『子ほめ』では、笑わせ所はもちろんだけれど
人物のさりげない会話が聴いていて実に心地よかった。

★北見マキ
紐を使ったマジックの後、
指と指を結ぶ紐のあいだを輪が通る……というネタへ。
最前列の客を3人ばかり利用していた。

★柳好 『のっぺらぼう』
新真打・小柳師匠の兄弟子である柳好師匠は、
「悪の十字架」などの名作小噺を経て
十八番の“笑える怪談噺”『のっぺらぼう』に入る。
終わりがない、ということでめでたい噺なのかな……。

★夢太朗 『転宅』
「盗まれた時計(の中身)」の小噺から『転宅』へ。
それなりに意地汚い性格の“泥棒”と、
意外と「出たとこ勝負感」が激しい“お妾さん”。
――夢太朗師匠の落語は気軽に楽しめるところがいい。

★東京ボーイズ
陸上の桐生選手らをネタにした「なぞかけ問答」や
AKB48や清水健太郎などのムチャぶり曲紹介、
50周年記念ソング(260曲のうちの2曲)を披露し、
お終いはインドネシア民謡『かわいいあの娘』で〆る。

★可楽
前座に付き添われて登場。
今日は端午の節句なので、節句人形と絡めて
「即位の礼」「鍾馗」「鯉のぼり」の背景を語る。
――相変わらずシブい。このシブさがたまらない!
今夜は客席との相性もよかったが、
「今日しかできない話」だけをして下がっていった。

★小遊三 『ん廻し』
「日露戦争以来の拍手をありがとうございます」。
すぐに、縁起かつぎネタの決定版『ん廻し』に入る。
こう考えると、落語にはおめでたい噺が多いですな。
「猫の猫背が治ったらモモンガと見分けがつかないよ。
 空を飛ぶなんてドローンじゃあるまいし」。
間といい、フレーズといい、小遊三落語は天下一品だ。

★新真打口上
左から夢花(司会)、夢太朗、2代目夢丸、小夢、
小柳、小柳枝、可楽、小遊三(副会長)。
夢太朗師匠が2代目夢丸&小夢をネタっぽく紹介し、
可楽師匠が「名前なんてどうでもいい」とかき乱す!
「この人(小遊三)が死んだら『笑点』の空席を……」。
その後の小柳枝・小遊三両師匠も空気を引きずり、
真打披露口上というより可楽師匠の独壇場となっていた。

笑松 改メ 小柳 『つる』
「『こやなぎ』ではありません」。
新ツカミの後、ほのぼの感と疾走感が交錯する『つる』。
ややスピーディーな高座だったせいか、
以前より小柳師匠のテンションが高かったように感じた。

夢吉 改メ 夢丸 『宗論』
晴れて「二代 夢丸」となった夢吉改メ夢丸師匠。
――夢吉さんが「夢丸」を襲名し、
夢丸師匠はもうこの世にいないなんて未だに信じられない。
今夜の『宗論』はセンスの良いクスグリたっぷりで、
各宗教に配慮するバランス感覚にも好感を抱いた。

★夢花 『二人旅』
セルフ「待ってました!」から『二人旅』へ。
夢花版『二人旅』は完全に“バァさん”が主人公。
よく通る声で“ババァ節”を炸裂させて、客席を湧かせる。
何か鬼気迫るものを感じさせるほどの暴れ具合だった。

★小柳枝 『やかん』
「ただいまはお騒がせを致しました」。
開口一番、客のハートをつかんでから『やかん』を。
上から目線で高慢な“先生”が繰り出す詭弁に、
“愚者”は時に冷ややかなツッコミを挿み込んでいく。
「かん」まで通し、「無学者は論に負けず」でサゲ。

★ボンボンブラザース
「輪の投げ合い」→「鼻で紙立て」→「グラス」
→「棒の投げ合い」→「赤い帽子」→「棒の投げ合い」。
「紙立て」では桟敷席にまで上がり、会場を盛り上げる。

朝夢 改メ 小夢 『お見立て』
「待ってました!」の掛け声を浴びながら登場。
「傾城に誠なし……」の川柳を紹介し、『お見立て』へ。
“喜瀬川”は若干おネェ系が入りつつも艶っぽい。
実はこの噺、私はこれまでかなり苦手だったのだが
(だって“杢兵衛”の扱いが酷過ぎるんだもん!)、
小夢師匠が“杢兵衛”の善性を強調していたおかげで
これはむしろ“喜瀬川”を馬鹿にした噺なのではと感じた。
「生き死にの冗談」という最低の嘘をついた結果、
“喜瀬川”は大物格から「見立て」られる立場へと堕落。
「こんな仕事辞めたい」と嘆いていた“喜助”も、
喜瀬川の計画に乗ったために終盤では金に目がくらむ。
最終的な「勝者」はクズ遊女との縁を切った“杢兵衛”で、
「敗者」は客を失った"喜瀬川”&蟻地獄に落ちた“喜助”。
――もちろん、以上は私の自己満足の解釈にすぎないし
小夢師匠にそんな演出意図があったとは思えないけど、
今夜、私の『お見立て』アレルギーが拭われたのは確かだ。



――というわけで、端午の節句の本日は
末廣亭で「真打昇進披露興行」ムードを存分に味わいました。
今月一日から真打になったばかりの落語家さんと
芸歴数十年を誇る大ベテランたちが一つの芝居で共演し、
ごった煮の客席が笑いながら祝う、という空間はいいものですね。

可楽ワールドが炸裂した(笑)新真打披露口上において
小柳枝師匠がさりげなく紹介していた名文句――
「芸人に上手も下手もなかりけり 行く先々の水に合わねば」。
「単なる落語好き」「単なる演芸好き」の一人として
この言葉が胸の奥のほうで静かに響くような、そんな夜でした。
(……とか言いつつ、一番印象に残っているのは可楽師匠だけど!)
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2015年04月18日

名“編集者”歌丸、迫真の語り… 『塩原多助 -青の別れ-』


今日は、国立演芸場 4月中席 へ行ってきました。
主任は、桂歌丸師匠。

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 <本日の番組>

開口一番:(前座) 雷門音助 『狸札』
落語:(交互) 春風亭昇々 『鈴ヶ森』
コント:コント山口君と竹田君
落語:三遊亭遊雀 『熊の皮』
漫才:Wモアモア
落語:(代演) 雷門助六 『長短』〜踊り『かっぽれ』

 〜お仲入り〜

落語:桂竹丸 『学校感想文』
俗曲:(代演) 桧山うめ吉
落語:(主任) 桂歌丸 『塩原多助 -青の別れ-』



★音助 『狸札』
緞帳が上がると同時になぜか拍手が巻き起こる。
開口一番は、助六門下の音助さん。
終始、聴き取りやすく安定した語り口で、
個性的なフレーズが際立つ型の『狸札』だった。

★昇々 『鈴ヶ森』
米丸師匠ネタ、いびきネタなどをマクラに、
“意外と気持ちイイ”古典落語『鈴ヶ森』へ。
「まんざら、」「バカだよ!」の間合いが絶妙で、
肩の凝らない昇々ワールドにもっと浸りたくなる。
(いまいちウケていなかったのは納得いかない!)

★コント山口君と竹田君
あれ、もしかして寄席では初見かもしれない。
ネタは「義父と娘婿」。
“娘婿”から10万円を借りている“義父”が
ありとあらゆる屁理屈をこねて借金返済を拒絶する。
客席一同爆笑の傑作コントだった。

★遊雀 『熊の皮』
早速くしゃみをした客をイジってから、
“佐渡島”ネタなどを経て、十八番の『熊の皮』。
女房からキツく言い付けられた“甚兵衛”が
「我慢、我慢」という先程のコントの名文句をつぶやく。
高座を楽しむ遊雀師匠の姿勢が伝わってきた。

★Wモアモア
お決まりの団体客ヨイショに始まり、
互いの出身地:熊本と福島を解説するネタ。
台詞を言い間違えるギャグがまったくわざとらしくなく、
その部分には毎度感心させられる。

★助六 『長短』〜あやつり踊り
鯉昇師匠の代演。
「鯉昇は1,000円ギャラが高いところへ行った」と
笑いを取ってから、定番の「ビトン」ネタを経て、
これまた助六師匠の得意ネタである『長短』に入る。
終盤、“短七”の着物に火種が飛ぶ件では
柳家型のように「短気だから……」とは展開せず、
「着替えは持ってるの?」と展開するのが雷門型。

★竹丸 『学校感想文』
弟子:竹のこさんの入門エピソード、
「了解」ネタなどで見事に客席を盛り上げていく。
その後は、これまたハズレなしの『学校感想文』。
――これは余談ながら、最近、
竹のこさんの高座に遭遇することが多かったため、
竹丸―竹のこ師弟の高座が似ていることを痛感した。

★うめ吉
南玉先生の代演。
「梅は咲いたか」「腹の立つ時ゃ」「淡海節」
「新土佐節」を披露し、寄席の踊り『夜桜』で〆る。
(どうだ、この私のムダな記憶力!)
踊るうめ吉さんと目が合ったような気がして、ドキリ。

★歌丸 『塩原多助 -青の別れ-』
板付きで登場も、その理由は噺の中盤で挿み込む。
『塩原多助一代記』は、歌丸会長の大師匠であり
“新作の巨人”である5代目今輔師匠も演じた圓朝作品。
おそらく今席が歌丸師匠のネタおろしだと思う。
“角右衛門A”から“角右衛門B”に売られた“多助”は、
義母やその愛人らから酷い扱いを受けていた。
そんな中で、“多助”は馬の“青”だけに唯一気を許す。
安息も束の間、義母らは“多助”の暗殺計画を立て――。
人間と動物のややファンタジックな交流や
暗闇での惨殺シーンなどは、まさに圓朝作品の真骨頂。
緞帳が下りた時の大拍手は観客の興奮ぶりを示していた。



――圓朝作の息を呑む展開と、歌丸師匠の迫真の語り。
稀代のストーリーテラー:歌丸師匠の話芸は凄まじく、
この「芸術」に接した私はなんて幸せ者なのだろうと感じたほど。
本日聴くことのできた歌丸版『塩原多助 -青の別れ-』は、
これから先も忘れることのないであろう芸術的な高座でした。
(褒めすぎだと思われるかもしれないけれど、これは本心。)

それにしても気になるのは、『青別れ』という演題です。
『塩原多助』はあくまでも“多助”が主人公なので
『青との別れ』という演題で演じる演者もいるそうですが、
あえてなのか、歌丸師匠は『青別れ』の題で演じていました。
たしかに、馬の“青”は噺の一つの小道具に留まらず、
「神の視点」を有するかのごとき独特な存在感を放っています。
“青”を主語にこの噺を理解してみると、それはそれで面白そう。

さて、歌丸師匠は、圓朝作品の最高の“編集者”でもあります。
今席口演の『青の別れ』は『塩原多助一代記』の前半部で、
後半部はちょうど一年後の国立演芸場4月中席で口演するとのこと。
前編で散りばめられた伏線が、後編でどう回収されるのか。
この先どんなドラマが“多助”を待っているのか――。
『塩原多助』の続きが早く聴きたくて、今からウズウズします!


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2015年03月14日

ファンタジックでも穏やかな“説得力” ―小柳枝の『抜け雀』


今日は、国立演芸場 3月中席 へ行ってきました。
主任は、春風亭小柳枝師匠。

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 <本日の番組>

開口一番:(前座) 柳亭楽ちん 『饅頭こわい』
落語:(交互) 春風亭吉好 『動物園』
漫談:新山真理
落語:(交互) 春風亭笑好 『片棒』
曲芸:翁家喜楽・喜乃
落語:柳亭楽輔 『天狗裁き』

 〜お仲入り〜

奇術:(交互) 山上兄弟
落語:(代演) 春風亭柳橋 『禁酒番屋』
俗曲:桧山うめ吉
落語:(主任) 春風亭小柳枝 『抜け雀』



★楽ちん 『饅頭こわい』
楽輔師匠譲りのテンポよい語り口。
人物によって使い分ける声色が功を奏している。
「毛虫なんてものは……」の件で台詞が飛ぶも、
「お前が変なこと言うから忘れちゃったじゃねえか」。

★吉好 『動物園』
デパートや結婚式での余興ネタをマクラで語り、
小ネタやダジャレを散りばめた『動物園』へ。
時代設定は一昔前だろうか。
“ブラックライオン”の形態模写で拍手が起きた。

★真理
北陸新幹線(本日開業)のネタなどを披露した後、
『芸協と落協』を比較的長尺で。
真理先生、実は高座の上でほとんど笑顔を見せない。
マジメな口調で喋るからこそ活きる毒舌漫談だ。

★笑好 『片棒』
ケチ小噺「金槌」を経て『片棒』。
猫ひろしの一発芸を彷彿とさせる“銀次郎”の暴走劇
――笑好師匠の新たな可能性を感じた。
「ポーツマス! ポーツマス!」とかやってほしい。

★喜楽・喜乃
「五階茶碗」→「卵落とし」→「輪の投げ合い」。
もちろん「卵落とし」は大成功だったが、
相当の集中力が必要な芸なのだと改めて感じる。

★楽輔 『天狗裁き』
「エボラ出血熱」「熱中症」ネタなどで場を暖め、
「小便の夢」ネタから『天狗裁き』へ。
このハイテンポでスピーディな喋りと
密度の高いクスグリが、「楽輔落語」の持ち味だよなあ。
耳で聴いて楽しく、目で見て楽しい高座だった。

★山上兄弟
約1年ぶりのイケメン兄弟にドキドキ。
やや上滑り気味のトークを挿みつつ、
「棒一本・空中浮遊」「剣刺し」「兄弟交換BOX」など
国立演芸場ならではの大がかりなマジック。

★柳橋 『禁酒番屋』
柳好師匠の代演。
恒例の「近頃の大学生」マクラの後、
聴き取りやすい口跡で『禁酒番屋』に入る。
柳橋師匠は“小市民”たちを活躍させるのが上手い。

★うめ吉
喉を少しやられているといううめ吉さん。
「梅が咲いたか」「腹の立つときゃ〜」
「新土佐節」を歌い上げ、踊り『夜桜』で〆る。
踊りの際には、高座の襖が4色の照明で彩られた。

★小柳枝 『抜け雀』
「お日様・お月様・雷様の旅」の小噺や
今と昔では旅行の方法もだいぶ変わったというお話、
かつて「駕籠かき」は蔑称だったというお話を経て、
ファンタジックで、滑稽で、人情的な『抜け雀』へ。
名台詞「うちは働けば働くほど貧乏になる」に感激する。
小柳枝師匠のさらりとした話芸によって、
登場人物や宿場町・小田原の“空気”、部屋の畳の匂い、
朝の陽射しまでもが客席に伝わってくるようだった。



――『抜け雀』という噺は、実はとっても不思議な噺です。
設定が『左甚五郎』シリーズと似ているようで異なるし、
噺の主人公を誰と捉えればよいのかもいまいちハッキリとしない。
そもそも、「超能力者」とでも呼ぶべきあの親子は何者なのか。
「画の中の雀が飛ぶ」というファンタジックな要素も相まって、
古典落語でありながらも、この噺には多くの“謎”が詰まっています。

しかし、そこは江戸落語の名手:小柳枝師匠。
ファンタジックな噺が含有する不安定さを活かしつつ
「名人上手」論、「人生の回り道」論までをも噺の中に盛り込んで、
『抜け雀』という噺を“説得力”ある一席に仕上げていました。
私なんぞは、緞帳が下がってしばらく余韻に浸ってしまいましたよ。

小柳枝版『抜け雀』は人間関係がギスギスしていないのも特徴的で、
経済的に貧乏であっても、客が無一文だと判明しても、
いちいち腹を立てたり、喧嘩をしたり、声を荒げたりなどしません。
――この噺がどこか穏やかなのは、噺の舞台が
江戸ではなく小田原であることとも関係があるのかもしれませんが、
やっぱり、師匠ご自身の穏やかさに拠るところが大きいのでしょうね。


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