2016年09月03日

みつよしが選ぶ! 21世紀の偉大な映画ベストテン(予告編付き)


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 先日、イギリスの放送局BBCが「21世紀の偉大な映画ベスト100(The 21st Century's 100 greatest films)」を発表しました()。

 さすがに現在の私には100本を選ぶ気力も体力も知識もありませんが、昨年(2015年)10月にこのブログで公開した「これぞ傑作! 私の映画オールタイムベスト」が大好評だったことだし(?)、10本だけ選んでみました。

 題して、「みつよしが選ぶ! 21世紀の偉大な映画ベストテン」。
 10作品に順位はありません。原題のアルファベット順でご紹介します。
 なお、「これぞ傑作! 私の映画オールタイムベスト」で取り上げた『クリビアにおまかせ!』(2002年)と『監督・ばんざい!』(2007年)は除外しました。



<< The 21st Century's 10 greatest films >>


 ● 『21ジャンプストリート』 (2012年/米)
   監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー
   脚本:マイケル・バコール


 一時期流行った「ブロマンス映画」の延長線上にあると見せかけておきながら、そんな枠組みを笑いの力で軽く超越している。ちなみに、続編の『22ジャンプストリート』(2014年)も本作に勝るとも劣らない傑作。続編であることを逆手にとったギャグがメタになりすぎていなくて心地よい。



 ● 『ブルージャスミン』 (2013年/米)
   監督・脚本:ウディ・アレン


 自分は『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)で映画人生を締めくくるような人間じゃないんだぞ、とでも言うかのようにウディ・アレンが解き放った『ブルージャスミン』。悲劇と喜劇は紙一重どころかイコールであり、人生は征服しようとすべきものではなく寄り添うべきものなのだ。



 ● 『シカゴ』 (2002年/米)
   監督:ロブ・マーシャル
   脚本:ビル・コンドン / 作詞・作曲:ジョン・カンダー&フレッド・エッブ


 『雨に唄えば』(1952年)がミュージカル映画の歴史を変えた作品だとすれば、『シカゴ』は21世紀のミュージカル映画の在り方を示した作品だろう。カメラワークではなく編集で魅せる面白さ、「映画」としての完成度の高さ。天国のボブ・フォッシーもこの出来にはきっと満足なはず。



 ● 『銀河ヒッチハイク・ガイド』 (2005年/英)
   監督:ガース・ジェニングス
   脚本:ダグラス・アダムス、キャリー・カークパトリック


 名作SF小説をついに映画化してしまった『銀河ヒッチハイク・ガイド』。イギリス人のシュールでシニカルなユーモアが炸裂している。そして、ラストシーンで流れる『さようなら、いままで魚をありがとう』のオーケストラの美しさよ――。ありきたりで奇跡的な毎日を生きていこう。



 ● 『J・エドガー』 (2011年/米)
   監督:クリント・イーストウッド
   脚本:ダスティン・ランス・ブラック


 私はこの作品をラヴストーリーとして観た。同性愛がとにもかくにも特別なものとして描かれがちな世界にあって、巨匠イーストウッドは一切の偏見を切り捨てる。同性同士だからといって鍵カッコ付きの「夫婦」や「カップル」には落とし込まない。イーストウッドの演出は実にたくましい。



 ● 『ライフ・アクアティック』 (2004年/米)
   監督:ウェス・アンダーソン
   脚本:ウェス・アンダーソン、ノア・バームバック


 ウェス・アンダーソン作品を観ると、まるで古きよき海外小説を読んだ後のようなカタルシスを得る。孤独で不器用で本当は優しい者たちが織り成す人間ドラマ。中でも『ライフ・アクアティック』はアートとコメディの要素を絶妙にかけ合わせ、生きることの真実に迫った名作だ。



 ● 『モンスターVSエイリアン』 (2009年/米)
   監督:ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン
   脚本:マヤ・フォーブス&ウォーリー・ウォロダースキー、
       ロブ・レターマン、ジョナサン・エイベル&グレン・バーガー


 このフルCGアニメ作品を楽しめるか否かが私にとっての「映画センス」の基準。女性の精神的自立や差別の理不尽を背景としながらも、説教くささを微塵も感じさせないところがありがたい。日本の怪獣映画へのオマージュも込められている。あくまでも娯楽性にこだわるドリームワークス魂に敬礼!



 ● 『ナポレオン・ダイナマイト』 (2004年/米)
   監督:ジャレッド・ヘス
   脚本:ジャレッド・ヘス、ジェルーシャ・ヘス


 かつてこれほどまでにダサくてイタい主人公がいただろうか。これまでに何度観たか分からないが、いつ観ても安心をくれる映画だ。一言で言うならば、この映画に出会えてよかった。ちなみに、この作品のリリース当初の邦題は『バス男』でございました(2013年に改題)。



 ● 『なんちゃって家族』 (2013年/米)
   監督:ローソン・マーシャル・サーバー
   脚本:ボブ・フィッシャー、スティーヴ・フェイバー、
       ショーン・アンダース、ジョン・モリス


 21世紀のアメコメ映画はつまらない、という私の偏見を見事に拭い去ってくれた作品。脚本が佳いのか、ジェイソン・サダイキスが佳いのか、ジェニファー・アニストンが佳いのか。たぶん、それぞれの佳さがちょうどいい具合に絡み合っているのだろう。素直になれない人間は愛らしい。



 ● 『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』 (2013年/英)
   監督:エドガー・ライト
   脚本:エドガー・ライト、サイモン・ペッグ


 映画史的には『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、巷間では『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007年)が秀作なのだろうが、個人的には本作を推したい。友情や人間性についての映画であり、自由や善悪二元論についての映画である。さすがはチャーチルの国、英国かな。


(2016年9月記)
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