2013年08月24日

「人生をまた歩き出そう」 東京で初めての『ハロー・ドーリー!』


今日は、東京芸術劇場プレイハウスで
ミュージカル『ハロー・ドーリー!』を観てきました。

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我が敬愛するジェリー・ハーマンが作詞・作曲を務めた、
いわばジェリー・ハーマンの代表作であるこのミュージカル。
ミュージカルファンでない方でも、
表題曲である『Hello Dolly!』自体はご存知ではないでしょうか。



1964年に初演された『ハロー・ドーリー!』は
現在に至るまで世界各地で上演され続けている名作ですが、
なぜかこれまで日本語版が製作されることはありませんでした。

日本語版が初めて製作されたのは、昨年(2012年)2月のこと。
富山市民文化事業団の地方都市発ミュージカル企画
「オーバード・ホール 名作ミュージカル上演シリーズ」第2弾として、
『ハロー・ドーリー!』日本語版は初めて上演されたのです。

キャストは、主人公=ドーリー役に剣幸さん(富山市出身)、
ホレス役にモト冬樹さん、コーネリアス役に本間憲一さん、
アイリーン役に井料瑠美さんなど、実に豪華な面々でした。

わずか3日間、富山のみで公演されたこのミュージカルを
東京の観客にも見てもらおうというのが、
この度の『ハロー・ドーリー!』日本語版東京公演の狙い。
主要キャストはそのままに、東京は池袋で、
『ハロー・ドーリー!』を直接“浴びる”ことができるのですよ!



ジェリー・ハーマン・オタク(?)である私としては、
早速、序曲が流れる段階から興奮してしまいました。
日本にいながらにして、飛行機に乗らずして、
オーケストラの演奏でジェリーの楽曲が聴けるというのは、
「幸せ」以外のなにものでもありません。

ブロードウェイの名作『ハロー・ドーリー!』は
1969年にジーン・ケリー監督で映画化されていますが、
オリジナルの舞台版はとにかく冒頭の台詞量が多い。
ミュージカルナンバーではなく台詞での状況説明が目立つのです。
構造としてはちょっと変わったミュージカルでありながら、
そこに流れるのはどこか懐かしい、王道のミュージカルナンバー。
この絶妙なコントラストが作品の充実度を高めています。

さらに、ミュージカル『ハロー・ドーリー!』は
これでもかというぐらい銀橋を多用していますし、
第二幕後半でのレストラン→裁判所のシーンも舞台演劇ならでは。
「ブロードウェイミュージカルであること」を
徹底的に追求した作品の一つだと言えるかもしれません。



そして、なんといっても触れざるを得ないのは、
ジェリー・ハーマンによる前向きで力強いナンバーの数々。
『Before The Parade Passes By(『パレードが過ぎる前に』)』の
さあはじめよう 諦めずに
人生をまた歩き出そう パレードが過ぎる前に
という日本語版歌詞には、とりわけ心を打たれました。

ジェリー・ハーマンは、どのミュージカルでも必ず、
「再起」をテーマにしたメッセージ性の強い曲を発表しています。
『ハロー・ドーリー!』での『Before The Parade Passes By』、
『Mame』での『Open A New Window』、
『Mack & Mabel』での『Time Heals Everything
 ならびに『Tap Your Troubles Away』、
『Dear World』での『Each Tomorrow Morning』、
そして、『ラ・カージュ・オ・フォール』での『I Am What I Am』。

馴染みやすいメロディと分かりやすい歌詞で創られたこれらの曲は、
それぞれのミュージカルを離れても心に響く名曲ばかり。
親しみやすい音楽で、的確なメッセージを観客にぶつける――。
改めてジェリー・ハーマンの偉大さに畏怖の念を抱く次第です。

さて、『ハロー・ドーリー!』第一幕のフィナーレには
県立富山工業高校吹奏楽部のみなさんが特別出演するのですが、
これがまた実にゴージャスで“圧巻”。
地域型ミュージカルの“足腰の強さ”を感じさせられました。
アイデンティティを見失わずに、ポリシーが作品を貫いています。



『ハロー・ドーリー!』の登場人物たちは、
最終的に「自分なりの幸せ」を見つけることに成功します。
誰かが決めた「幸せ」や一般的とされる「幸せ」ではなく、
他の誰かに評価されるものでもない「自分なりの幸せ」です。

もちろん、現実の人生でそれを見つけることは難しく、
誰もが「ハッピーエンド」で人生の一章を区切れるわけではない。
しかし、だからこそ、生ある限り、
私たちは「人生をまた歩き出」さなければならない。
逆にいえば、一度立ち止まることを余儀なくされた人間にしか、
人生をまた歩き出す権利や資格はありません。
挫折がなければ、また歩き出すことの喜びは味わえないのです。

ミュージカル『ハロー・ドーリー!』は
初演から半世紀近く経った現在もなお決して色褪せることなく、
ジェリー・ハーマンの明るく前向きなナンバーとともに
「人生をまた歩き出す」ことの素晴らしさを教えてくれています。


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東京公演パンフレット。
ジェリー・ハーマンに関する記述がたくさんありました。
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2013年08月20日

“惨劇の大団円”、しかし… 歌丸『真景累ヶ淵 -お熊の懺悔-』


今日は、国立演芸場 8月中席 へ行ってきました。
主任は、桂歌丸師匠 『真景累ヶ淵 -お熊の懺悔-』。

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 <本日の番組>

開口一番:(前座) 瀧川鯉和 『桃太郎』
落語:(交互) 春風亭昇々 『鈴ヶ森』
歌謡漫談:東京ボーイズ
落語:桂小南治 『宮戸川』
漫才:Wモアモア
落語:雷門助六 『こり相撲』〜あやつり踊り『かっぽれ』

 〜お仲入り〜

落語:三遊亭遊雀 『悋気の独楽』
音曲:松乃家扇鶴
落語:(主任) 桂歌丸 『真景累ヶ淵 -お熊の懺悔-』



★鯉和 『桃太郎』
まずは「奥様と鏡とピカソ」ネタでご機嫌を伺う。
『桃太郎』は、小利口なガキが保護者を打ち負かす噺。
鯉和さんがやる“子ども”はあまり賢そうではない。

★昇々 『鈴ヶ森』
「時間を5分も余らしやがって」と前座への怒りを呟く。
いびきマクラ→意外と気持ちイイ♂『鈴ヶ森』。
前半の会話からテンポよくギャグを繰り出していく。
正直なところ、客席の反応とは別にかなり面白かった。

★東京ボーイズ
『中の島ブルース』熱唱。
奇跡の爆笑漫才に客席一同畏怖の念を抱く。

★小南治 『宮戸川』
ALL大入袋公開→「マクラが変わると…」
→「ウタマーくん」「ヨネマーくん」。
楽屋を怖れる小南治師匠を、客は安全地帯から笑う。
『宮戸川』お色気パートを『芝居の喧嘩』調に〆た。

★Wモアモア
団体客ヨイショ漫才。
これがまたウケるんだわ……。

★助六 『こり相撲』〜あやつり踊り『かっぽれ』
「不安定な気候が続く。雷は嫌いだ」
「雷には門がある。雷の門も嫌いだ」――。
雷門の師匠が挑む新境地マクラを経て、歯痛談義。
『こり相撲(『相撲風景』)』では滑稽な風景を鮮やかに描く。
噺の後の「あやつり踊り」に、多くの客が雄叫びを上げた。

★遊雀 『悋気の独楽』
本日2度目の「奥様とピカソ」ネタにもかかわらず客一同爆笑。
さらに、「ウタマーくん」の件で小南治師匠をイジる。
「本日付で小南治は名簿から消える」との過激発言も。
小南治・遊雀両師匠の“男同士のイジり合い”は微笑ましい。
高座が定席仕様でない分、独楽の動きに重点を置いた『リンコマ』。

★扇鶴
本日も、永田町に「いやーん」がこだまする。
「あんな男の一人や二人 欲しくばあげましょ 熨斗付けて
 ……とは言うものの あの人は 初めて私の惚れた人ォ」。
ザッツ・センツルテインメント。

★歌丸 『真景累ヶ淵 -お熊の懺悔-』
因縁が絡まり合った長編怪談『真景累ヶ淵』(三遊亭圓朝作)。
歌丸師匠が国立演芸場で毎年語ってきたが、ついに本年で完結。
しかも本日は千穐楽、客の期待度は臨界点を超えていた。
――仄暗い世界から一転して7年という歳月が経過するが、
そこで「あっという間ですね」と一言入れる歌丸師匠の丁寧さ。
おかげで、客は適度な緊張感を維持して最後まで噺に集中できる。
前話までに登場したクスグリをあえて再び持ち出すことで、
“新吉”を軸とした人間関係の因縁を浮き出させる演出も怖ろしい。
かつて皮肉を吐かれた“新吉”が、同じ皮肉を他者に吐くのだ。
「堅気になるには金が必要だからな」という脅し文句に至っては、
前話で“甚蔵”が“新吉”に放った強請りの文句とまるっきり同じ。
この演出からは、悪しき面ばかりを吸収する人間の哀しさを感じる。
そうしていよいよ、複数の惨劇は一つの地点に辿り着くのだが、
もしかしたらこれも新たなる悲劇の始点にすぎないのかもしれない。



――“落語の神様”=三遊亭圓朝が創った長編怪談『真景累ヶ淵』。
歌丸版・新版 第1話となる『宗悦殺し』から
同第6話『湯灌場から聖天山まで』までをあらかじめCDで聴いて、
私は本日の“生『お熊の懺悔』”に臨みました。

『真景累ヶ淵』の最終話である『お熊の懺悔』は、
これまでの“謎解き”パートであると同時に、
この物語を「終わらせない」役割を担っていると考えます。
(以下、ネタバレです。)

『お熊の懺悔』は、逆上した“新吉”が“お賎”を殺し、
“新吉”も自害することでその幕を閉じますが、
この「“新吉”の最期の行動」にはどうも、
第1話『宗悦殺し』での「“新左衛門”の乱心」を思い起こさせられる。
“新左衛門”と“新吉”は親子なので「血は争えない」と感じますし、
従来の因縁がまだ継続しているようにも感じられるのです。



結局、主人公が自害をしてしまうのなら、
これまで展開されてきた複数の“惨劇”とは何だったのか。
私は、圓朝師匠が「一幕限り」のウケを狙っていたとは思いません。
『真景累ヶ淵』を再構築した歌丸師匠にしたって、それは同じこと。
――主人公“新吉”の自害という「惨劇の大団円」は、
すべての惨劇が「結果」ではなく「過程」であって、
これからも因縁が続く恐怖を示唆しているのではないでしょうか。
「大団円」によって、かえって物語はループするという恐怖を――。

いつ、どこで、因縁に終止符が打たれるのかは誰にも分からない。
そもそも、因縁は当人の意思でコントロールできるものでもない。
一人の人間にできることとは、尼僧になった“お熊”のように、
「自らの過ちを引き受けること」だけなのかもしれません。

――ちなみに、来年4月と8月の国立演芸場では、
歌丸師匠は「あの人情噺」と「あの怪談噺」を語る予定だそうな。
“圓朝モノの継承者”として、
歌丸師匠にはマジでガチでますますご活躍いただきたいです。


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 <演芸資料展 『思い出の噺家たち』>

国立演芸場1階の演芸資料展示室では、
『思い出の噺家たち』と称して、
昭和黄金期を飾った落語家たちの資料が展示されていました。

印象に残った展示や解説をメモφ(敬称略、カッコ内は大意)。
◆何事も兄・10代目馬生に相談していた志ん朝。
 兄の訃報を聞いて、
 「どうしよう、兄貴に相談しなきゃ。あ、もう兄貴はいないんだ」。

◆5代目圓楽の述懐。
 「私は武骨なので、侍の出る噺ばかり期待されていた。
  だから、かえって滑稽噺に行った。第一弾は『宮戸川』」
 「人情噺には自らの主義主張を託せる」

◆初代三平、5代目圓楽、談志の各真打昇進披露挨拶。

◆8代目圓蔵による初代三平評。
 「三平さんの間は『古典落語』。
  帰ろうとする客に『帰っちゃいやですよ』と言うのは古典落語。
  新作落語だと『帰りたいなら帰りなさい』ってなっちゃう」

◆柳昇の色紙。
 「遊んでいるよな小鳥でさえも 生きるためには苦労する」。

◆彦六から柳昇への葉書、圓生から柳昇への手紙。

◆圓生は自らの口演記録ノートを作っていた。
 ノートの後ろにはネタごとの50音索引も設けていた。

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2013年08月18日

ここは新宿末廣亭、あなたはアロハマンダラーズ(14年目)


今日は、新宿末廣亭 8月中席 昼の部 へ行ってきました。
主任は、三笑亭可楽師匠。
大喜利では、「アロハマンダラーズ」がハワイアンを演奏。

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 <本日の番組>

開口一番:(前座) 桂竹のこ 『初天神』
落語:(交互) 春風亭笑松 『転失気』
曲ごま:やなぎ南玉
落語:(寿 二ツ目昇進) 三遊亭遊里 『出来心』
落語:春風亭傳枝 『寄合酒』
漫才:(交互) 宮田陽・昇
落語:(代演) 古今亭今輔 『日本史発掘』
落語:三笑亭笑三 『てれすこ』
漫談:新山真理
落語:春風亭柳橋 『粗忽長屋』
講談:神田紫 『宮本武蔵 -熱湯風呂の大難(前)-』
曲芸:ボンボンブラザース
落語:桂米丸 『夢ビデオ』

 〜お仲入り〜

落語:三遊亭右紋 『ババァんち』
落語:春風亭小柳枝 『ちりとてちん』
紙切り:林家今丸
落語:(主任) 三笑亭可楽 『小言幸兵衛』
大喜利:アロハマンダラーズ



★竹のこ 『初天神』
“ちょこっとマクラ”で面白いことを言っていた!
何を言っていたかは忘れた!
『初天神』は息子殴打→児童嗚咽→飴飲みまで。

★笑松 『転失気』
山形のさくらんぼネタから、穏やかな『転失気』。
この噺を聴いて、初めて「医者の悪意」を感じる。

★南玉
カッコいいぜ!
真剣取り出し、“透明”高速、10時間ほど廻る独楽。

★遊里 『出来心』
祝☆二ツ目昇進(この中席より)。
初々しいながらも余裕の感じられる高座。
“田中利助”の表札に即感化される三流泥棒を好演した。

★傳枝 『寄合酒』
屋外飲酒裏話を経て、小市民たちの躍動を描く『寄合酒』。
別題『乾物屋の悲劇』。
やっぱり傳枝師匠は上手くて面白い!

★陽・昇
「ナイツじゃなくてごめんなさい」。
“愛工大名電”で本日昼の部最高の大爆笑が発生する。

★今輔 『日本史発掘』
竹丸師匠の代演で今輔師匠が飛来。
好青年代表として老人に怒りをぶちまけたマクラで爆笑獲得。
ネタでも客の魂を掴み、見事な代演ぶり。

★笑三 『てれすこ』
冷房音効果もあり、ほとんど声が聴き取れず。
しかし要所要所は聴き取れるという芸協七不思議。
もはや「小声落語」というギャグになっていた(割とマジで)。

★真理
落協と芸協の格差、要介護芸人イジりなど。
美人仲居が語る楽屋讃歌〜寄席の踊り『かっぽれ』。

★柳橋 『粗忽長屋』
無教養学生を小馬鹿にし、W粗忽の粗忽噺『粗忽長屋』へ。
どこか軽演劇チックである。

★紫 『宮本武蔵 -熱湯風呂の大難(前)-』
分かりやすさが魅力的。紫先生の明るい講談。
語られる日本語も美しいが、紫先生もお美しい(ヨイショ!)。

★ボンボンブラザース
銀輪や赤い帽子を投げ合う大人たち。
鼻に紙を立てるという珍奇な曲芸をお楽しみあれ。

★米丸 『夢ビデオ』
リビングレジェンド:4代目桂米丸最高顧問が降臨。
「スマートフォン操作」の江戸しぐさに興奮。
年齢を利用したマクラに客一同喝采を送る。
星新一作品さながらの新作『夢ビデオ』はHD級の面白さ。
さすが、20代の黒柳徹子を慰めた紳士なだけはある(※)

★右紋 『ババァんち』
団塊の世代代表として「昭和」のスケッチを放出。
「合成着色料」「防腐剤」ネタで空間を掌った。

★小柳枝 『ちりとてちん』
『酢豆腐』とは似て非なるこの噺でご機嫌を伺う。
人格者小柳枝師匠が演じるゆえ“トメ”の横柄さが露わに。
悶絶する“トメ”に笑顔を送る“旦那”は鬼畜や!

★今丸
連続殺紙鬼=今丸師匠が昼下がりの新宿に舞い降りた。
“地球”をリクエストした子ども客に
「坊ちゃん、クラスで嫌われてませんか?」と毒を吐く。

★可楽 『小言幸兵衛』
マクラにて、『笑点』黄色い師匠ネタを小気味よく炸裂。
実名は出さない、しかし的確に特定の人物を皮肉る。
唯一無二の“皮肉幸兵衛”――、それが可楽9thである。
当然、『小言幸兵衛』など十八番以外の何物でもない。
いちゃもんをぶちまけ続ける“妄想大家”を自然体で熱演。
「天理教」「イスラム教スンニ派」を出すところが、
この演者らしくて実にawesomenessであった。

★アロハマンダラーズ
まずは、真理先生の予防線張りまくり前説。
続いて、日本を代表するわけではないハワイアンバンド、
アロハマンダラーズが『タフア・フアイ』でお目見え。
メンバーは可楽、小柳枝、右紋、紫、柳橋、真理、傳枝。
本日はカヴァイオラオコナ フラスタジオのみなさんも、
ゲストとしてフラダンスを踊りに来られた。
同期である柳橋師匠と真理先生の甘噛み漫才、
笑みを浮かべた小柳枝師匠の口から飛び出す「LSD」発言、
傳枝師匠の実子の写真を無断で撮ろうとする一部客、
篠笛名人である可楽師匠のやや巧みなフルート裁き、
明らかに歌が上手すぎる紫先生の美声――など見どころ満載。
小柳枝師匠の『君といつまでも』は失神レベルであり、
「ザ・年金ズ(可楽&小柳枝)」の歌声は絶叫レベルである。
なんと美しき演奏、歌声、佇まい、トークであろうか。



――というわけで、本日は2階席まで開くほどの大盛況ぶりの中、
聴く者を爆笑と興奮の渦に叩き込む傑作落語口演、
聴く者を哀愁の世界へと誘うハワイアン演奏が展開されました。
こりゃ、日本人なら末廣亭に行かなきゃ損だね!

冷房なき時代、8月の寄席は暑すぎるので客が来なかった。
だから、主任は大御所ではなく若手が務めた。
しかし、「8月の寄席では若手が主任を取る」と言ったのも今は昔、
冷房完備の現代では「いい芸人」が主任を取ることになっている。
――本日の主任、三笑亭可楽(9代目)
――このスマートギャグが爆裂した8月18日、
新宿末廣亭は上質なるウィットと壮麗なるユーモアに支配されていた。
そう、寄席にはマジキチのオトナだけが集まっているのだ。

改めて、本日昼の部の出演者のみなさん、
そしてアロハマンダラーズのみなさんに万雷の拍手を送ります。
にっぽんの夏、アロハマンダラーズの夏(14年目)。


 <おことわり>
酷暑疲れのため、本日のブログはやや砕けた文体で書いてみました。
書いた内容に嘘はありません。
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