2012年08月18日

談志が舞い降りた夜!? 談笑版『金玉医者』&『芝浜』


今日は、紀伊國屋ホールで開かれた
『談志が舞い降りる三夜 〜第三夜:立川談笑〜』に行ってきました。

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立川談志自伝 狂気ありて』(亜紀書房)の
出版を記念しての3夜連続落語会。
第一夜(16日)は立川志らく師匠、
第二夜(17日)は松元ヒロさん、
そして私が行った第三夜(18日)は立川談笑師匠が出演。
各芸人さんの独演会形式で、『談志が舞い降りる三夜』として催されました。



 <本日の番組>

落語:立川談笑 『居酒屋・改』
落語:立川談笑 『片棒』
落語:立川談笑 『金玉医者』

 〜お仲入り〜

落語:立川談笑 『芝浜』



★談笑 『居酒屋・改』
プログラムに書いてあった通り、
まだ家元が亡くなったことに半信半疑の談笑師匠。
「談春兄さんだけ一言も追悼コメントを発していない。
 ……たぶん、かくまってるんだと思うんです」。
今年の春、九州の落語会で『芝浜』を演じていると、
舞台後方の蛍光灯が明滅したんだとか。
「今日は、そんな師匠の舞い降りやすい噺をぶちかまそうと……」と
言っても拍手が起きないので、談笑師匠
「……私と談春師匠を間違えて来た人はいないですよね?」。
インターネット検索によると、談春師匠と談笑師匠を
同一人物だと思っている人が多いそうです(談笑師匠談)。
――『イラサリマケー』の別名でも知られる『居酒屋・改』は、
「……ビルマだよ」の件を聴くと、いつも心の底からウキウキしてしまう。

★談笑 『片棒』
「業務連絡、二席目変更します」と宣言し、
談志師匠のケチなエピソード
 (「無理はするな」と家元に出されたマドレーヌに
 レーズンが入っていると思ったら、それはレーズンではなくカビだった)を
披露した後、“金・銀・鉄”3兄弟が登場する『片棒・改』へ。
『イラサリマケー』と並んで、この噺もまた、談笑師匠の代表作です。
個人的には、今まで聴いた『片棒・改』の中で、一番面白かった!
オカマの長男のハジけっぷりも最高だし、
デ○ズニーランド風パレードを提案する次男もノりにノッていました
(「扇子の裏には“尖閣諸島は日本の領土だ”」)。
三男は「ユダヤ暦手帳」を取り出して、父親の「分割(≒分別)」処理を提案。
ユダヤ人キャラを前面に出していたので、サゲがすんなりハマッていたなあ。

★談笑 『金玉医者』
「談志が舞い降りやすい演目」としてネタ出しされていた『金玉医者』。
家元=談志師匠がこしらえたと称うべきこのネタを、
談笑師匠がどうアレンジするか楽しみでした。
冒頭、娘さんが病気なんだと旦那が番頭に相談する場面。
「あの噂の医者に相談しようと思うんだ」
「……あの方はまじない師のようなもので、よいとは思えませんが」
「でも、仕方がないだろう……」
といったやり取りが、シリアスかつブラックな雰囲気を漂わせていて、
客席一同、静かに聴き入ります。
このシリアスな演出は、談笑師匠にしか創れない、談笑師匠ならではのもの。
“黒田二十一郎先生(人呼んで「ブラック・ジャック」)”は
前半は傍若無人なキャラクター、
後半は従来の「金玉医者」のようなキャラクターで描かれていました
(この演じ分けには、なにか特別な意味があったんだろうか?)。
「絶対に襖を開けるな」と父親に念押しして、
1回100両での秘密の治療へと移る“黒田二十一郎”先生。
襖の向こう側では、ドーン!とか、バーン!とかいう音がします。
次第に、襖の向こうで「地球は丸いと思ってるのか?
 まさか、文房具で売ってるものを信用してるんじゃねえだろうな」
「馬鹿は隣の家事より怖い」「銭湯は裏切らない」などの人生訓(?)、
「親孝行をしろ」などの道徳論を述べまくる“黒田二十一郎”先生。
そこから先は、従来の『金玉医者』と展開的には変わりありません。
ただし、父親が“黒田二十一郎”のもとを訪ねて治療法を訊ねたら、
黒田の秘書として“ヘノコ”なるキャラクターがいるというおまけ付き(笑)。
終盤、バカバカしい治療法に100両も払ってることに腹を立てた父親が、
ついに自分で「治療」してしまい、元気になってきたはずの娘がぶっ倒れる。
黒田二十一郎先生「それは、金玉の過剰投与だッ!」。

★談笑 『芝浜』
仲入り後、マクラ一切なしで「お前さん、起きてよ」。
勝五郎が自分の職業を魚屋だと確認し、「そっちのほうか」(笑)。
“談笑版『芝浜』”最初のポイントは、
勝五郎がおかみさんの涙に弱いところ。泣かれると逆に困っちゃう。
「最近では、町内で『魚勝』の由来が分からない人も出てきている」
というクスグリもジワジワくるなあ。
談笑版では、勝五郎は死んだ親方との師弟関係を大切にしています。
在りし日の親方「海から上がるもので一番大きいのは、何だと思うか?」
在りし日の勝五郎「鯨ですかね?」
在りし日の親方「お天道様だよ。海から上がってくるものはみんな魚屋のもんだ」
それから、42両拾った、2度目の「お前さん、起きてよ」、
“庖丁・草鞋 デジャヴ”があっての、勝五郎「更生」場面に移動。
魚屋復帰当初、勝五郎はお得意先の旦那から露骨に嫌な顔をされます。
「名刺代わりに」と鰤を置いて帰ろうとする勝五郎、
やり取りがあって「毎日来るならまた頼むよ」と落ち着くお得意先の旦那。
ここら辺は、昨年12月に聴いた“談笑版『富久』”を思い出しました。
大晦日の晩、若い衆に「温まってこい」とお金を渡し
(初めて吉原に行く若い衆から、中学生チックなエロさを感じました)、
「海老がどうのこうの……」と言いながら、お勝手に手を突っ込む勝五郎。
42両の財布を見つけます。
というより、「実は前から知ってたんだよ」とバラします。
しかし、現在、勝五郎は怒ってはいない。むしろ、おかみさんに感謝している。
でも、何度目かの引っ越しで皮財布を見つけ当て、
おかみさんの言葉が嘘だと気付いた時には、無性に腹が立った。
42両の金を持って酒屋へ走ったが、その途中、
「待てよ。俺がかかあに『酒、買ってこい!』と言った時、
 カカァはこんな暗い道を一人歩いていたのか。
 そんな家族のために、カカァは……
 いや、カカァにはそんな奴一人しか、家族はいなかったんだ。
 俺は何てことしてたんだ」と改心した(≒改心したふりした)。
――談志家元の格言「親切だけが人を納得させる」を、ふと思い出します。
42両はどこかに隠してたわけではなく、奉行所が預かっていたとの説明や、
「大事な物入れ」の中にいつも皮財布が入っていたとのエピソードで、
談笑師匠らしく、合理的な説明の付く、理論上無理のない『芝浜』へ。
このあたりで勝五郎は、フツーに徳利を出して呑み始めます(笑)。
おかみさんと一緒に、客席の私たちも目が点に!
「お前も嘘をついてたんだから、お互い様だ」と勝五郎は言いますが、
それが後で、「“酢っぱい”お酒」だと判明して、なぜだか一安心。
(なんだか私は『芝浜』の勝五郎に酒を呑んでほしくないんだなあ……)と
油断していたら、「よそう、夢になると」でグイ飲みする勝五郎!
そんなドンデン返しが連続して、本当の終盤、
おかみさんの「42両拾ったっていうとこからここまで、
 夢にしちゃわない?」という提案に、
勝五郎「ああ、そうしよう。いい夢を見た」というサゲは、本当に素敵です。
そうそう、人間は事実を変えることができない代わりに、
その事実を面白がること(=解釈すること)ができるんだよね。
“談笑版『芝浜』”は、素晴らしい、実に衝撃的な『芝浜』でした。



――『芝浜』後、緞帳が下りるのを手で止めて、家元の死について
「まだ割り切れないところがある。別に割り切らなくてもいいんじゃないか。
 でも、それは甘えなんじゃないのか……。
 ……あ! 『片棒・改』をやっている時に、
 慎太郎さん(談志師匠のご長男)の持ってた遺影がバタン!と倒れたそうです」と
嬉しそうに、切なそうに、話した談笑師匠。
もしかしたら家元、叱りに降りてきてたのかもしれません(笑)。



談志師匠の十八番とされる『芝浜』ですが、
かつて山藤章二先生が言っていたように、噺自体が“美談”すぎて、
「談志落語哲学」の一つ、
「人間の業の肯定」を表現していないんじゃないか、と
私自身、不敬ながらも感じたことがありました。
これじゃ、もはや「業の克服」になってしまっているのではないか、と。

しかし、今夜の“談笑版『芝浜』”では、
結局、勝五郎も心の底から「更生」なんかしているわけじゃなくて、
おかみさんも根っからのしっかり者だったわけでもなんでもなくて、
この夫婦は、
あやふやな部分を愛情(愛着)で埋めていたにすぎないことが判明する。

だから、今後の展開次第では、この夫婦は将来離縁するかもしれないし、
でもやっぱり、(今後生まれる可能性のある)ネガティヴな感情よりも
これまでの愛情(愛着)のほうが強いから離縁なんてしないかもしれないし、
したところで結局すぐにまたくっつくのかもしれないし、
もしかしたら勝五郎はまた酒浸りで働かないようになっちゃうかもしれないし、
その都度「朽ち果てよう」発言でおかみさんは勝五郎に揺さぶりをかけて
また勝五郎は働き始めるのかもしれないし、
そのどれとも違う展開を見せるのかもしれないし。
人生なんて、どんな方向に転がっていくかわかんない。
不安定要素を抱えながら、この夫婦はこれからも共に生きていくのでしょう。



“談笑版『芝浜』”では、
勝五郎は「更生」なんてしてない。「業」を克服できてない。
この夫婦は、結局のところ、なぁーんにもはっきりしてない。
――でも、それでいいんだ。
おかみさんは皮財布を「大事な物入れ」に入れちゃっていいし、
勝五郎はお酒を呑んじゃっていい。
2人の「愛」が数値化できないあやふやなものであっていい。
大事なことは
「皮財布が視界に入らないように『大事な物入れ』から目を逸らすこと」だし、
「全部夢だってっていうことにしちゃおうよ!」って提案することなんだ。

こんなことは、人間にしかできない。
それは「知恵」なのかもしれない、「悪知恵」なのかもしれない。
それは「工夫」なのかもしれない、「裏工作」なのかもしれない。
人間は、一度起きた事実を変えることはできないけど、
事実を解釈し直して、“面白がる”ということはできる。
それができれば、人間は前向きに生きていけます。
少なくとも「朽ち果てて」死んでいくことはありません。
きっと、この発想の“転換きっかけ”になるのが、
文化だったり、芸術だったり、落語だったり、
週刊少年ジャンプだったり、東京スポーツだったりするのだな(※)

押してダメなら、引いてみろ。
人間(オトナ)って、割り切れない。
他の方が、あるいは家元自身がなんと仰るかはわかりませんが、
今夜の『芝浜』から、私はたしかに「人間の業の肯定」を感じました。
そういう意味で、
私自身が家元の落語として唯一引っかかっていた『芝浜』をめぐって、
今夜は「談志が舞い降りる夜」となったような気がします。


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(写真下) 会場では、「談志市場」の団扇が配られていました。
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2012年08月17日

エリック・アイドルの「偉大なるバカたちの歴史」 @ロンドン五輪閉会式


7月の終わりに始まって、8月の中頃に終わった、
今年のロンドンオリンピック。

私は、競技自体は
トライアスロンを10分、競歩を5分見ただけでしたが、
開会式&閉会式はきちんとチェックしました!

イギリスといえば、UKコメディの国!(私にとっては。)
コメディファンの期待を裏切らず、
開会式にも閉会式にも、英国を代表する大物コメディアンが登場しました。



★開会式 ローワン・アトキンソン


7月27日の開会式には、ローワン・アトキンソンが“Mr.ビーン”として登場。
国際的指揮者のサー・サイモン・ラトルとともに、
映画『炎のランナー』をパロったコントを披露しました。



★閉会式 エリック・アイドル


8月12日の閉会式には、
「モンティ・パイソン」メンバーのエリック・アイドルが登場。
1979年に公開されたモンティ・パイソンの映画
『ライフ・オブ・ブライアン』のエンディング曲である
“Always Look on the Bright Side of Life”を、
往年のモンティ・パイソン的なコントとともに、披露しました。

0:09
ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の
『ミスター・ブルー・スカイ』がBGMとして流れ始めます。

0:14
19世紀〜20世紀初頭ごろのイギリス人が登場。
視聴者のみなさん、過去にタイムスリップしてください。
これから、「偉大なるバカたち(=通称「発明家」)」の
発明成果に関するパフォーマンスが始まります。

0:25
「人間大砲」に挑戦する発明家2人が登場。
聴衆たちは、「実験頑張って!」
 「行ってらっしゃい!」と激励の声をかけています。
握手して応援に応じる、「偉大なるバカ」2人。

0:59
「タケコプター的自転車(仮)」に乗りながら走る男性。
この人もまた、「偉大なるバカ(=発明家)」の一人でしょう。

1:06
「人間大砲」が登場!

1:16
ヘルメットをかぶった男性が
「空飛ぶ自転車(仮)」の実験に挑戦します。
離陸前に、聴衆と握手を交わす男性。

1:39
「人間飛行機(仮)」が宙を舞っている!
どうやら、この「偉大なるバカ」は実験に成功したようです。

1:43
「空飛ぶ自転車」も宙を舞いだした!
発明は大成功だ!

1:48
いよいよ「人間大砲」の発射準備が始まります。

2:20
「人間大砲」発射!
………あれ? ………失敗!?

2:29
「偉大なるバカ」、転落……。

2:40
「偉大なるバカ」が地上に顔を出します。
彼がヘルメットを脱ぐと、
「偉大なるバカ」を演じているのがエリック・アイドルだと判明。
スタジアム内の聴衆は大歓声を送ります。

2:44
『Always Look on the Bright Side of Life』が流れ始めます。
私による和訳はこちら

3:21
セクシーな天使たちが登場。
どうやら、この「偉大なるバカ(以下、エリック)」は
「人間大砲」に失敗し、天国へ旅立ってしまったようです(笑)。

3:32
ステッキを持った男たちが登場、
エリックを取り囲んで
「天国にようこそ(?)」の儀式(?)を始めます。

3:50
エリック、天国のスコットランド人たちにご挨拶。

3:56
ローラースケートに乗って、踊る修道女(尼さん)たちが登場。

4:24
踊る修道女、パンチラする。素敵な柄のパンティです。

4:37
天国のローマ兵たちも踊り始めました。

4:50
インド人たちが乱入、いきなり曲調が変わってしまいます。
「なぜインド人なのか?」、
単にナンセンスなギャグということなのだと思いますが、
もしかしたら、イギリス人(エリック)が
かつての植民地民(インド人)に天国で仕返しをされる、
というブラックジョークであったりするのかもしれません(笑)。

6:28
バイキングの女性が登場。
この方は、実は、
スーザン・ブロックというイギリス出身の国際的ソプラノ歌手です。

7:05
バグパイプ合奏隊も登場して、感動のフィナーレへ!

7:19
エリック死後の地上界では、再び「人間大砲」が発射され、成功。

7:27
「あれ……? 成功してるじゃん……。
 自分は死んじゃったけど、
 本当は『人間大砲』って成功できるんじゃん!」
と感じ、キョトンとするエリック。

7:37
でも、最後は「後輩よ、成功おめでとう!」と
天国から笑顔と拍手を送るエリックなのでした。

開会式でのローワン・アトキンソンのコントも面白かったけど、
閉会式でのエリック・アイドルによる歌とコントは
近代の「偉大なるバカたち(=通称「発明家」)」を描いた
素敵な物語になっていて、観ていて感慨深いものがありました。

ロンドンオリンピックを通じて、UKコメディの奥深さを改めて感じたなあ。
スポーツ音痴の私としては、競技よりもそっちに感動!

『Always Look on the Bright Side of Life』 私による訳詞はこちら
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2012年08月04日

今年の夏もくだらねぇ〜! 『カンコンキンシアター26 クドい!』


今日は、東京グローブ座での
「カンコンキンシアター26 『クドい!』
  〜ブラジル美女=巨尻 ※個人の感想です。〜」を観てきました。

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毎年8月、『カンコンキン』を観ないと夏は越せない!
過去にもこのブログに書いたような気がしますが、
「カンコンキン」とは「関根勤」を音読みしたもの。
おなじみ、関根勤さんが座長となって1989年に旗揚げされたコント劇団も、
今年で26回目の本公演です。

内容は、とにかく「くだらねぇ〜!」「クドい!」笑いのオンパレード。
例年同様、
今年も午後10時の会場封鎖時間ギリギリまで公演が行われました。
午後6時30分から午後8時30分まで2時間休憩なし、
しかもその時点では第1部が終わっただけ!という、
いつも通りの濃密度の高さ!
『カンコンキン――』は、観ているほうも相当に体力を使います(笑)。
終演して東京グローブ座を出る時には、もうヘトヘトでした……。



以下、大雑把な各コント紹介
 (だいたい上演順ですが、多少前後しています)。
記憶から抜け落ちているコントがあったら、ごめんなさい。


 <第1部>

★開演時ナレーション
故・広川太一郎さん風のナレーション
(いわゆる、エリック・アイドルの吹替え――
 「〜だったりなんかしちゃったりなんかして」
 「このお、ちょんちょん!」的なもの)。
誰がアテてたんだろう?

★オープニング
今年5月の金環日食にちなんで、
作家の有川周一さんが「金星」として登場。
舞台上手から、
ものすごくゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと中央へ移動します。
それから、一人ずつキャストが扮装して登場、
誰がどのキャラクターで出てきたかはもはや忘れてしまいました。

★森です。
「心の声(CV:キャイ〜ン・天野さん)」に合わせて、
エネルギー・森さんが「森です」を連発します。
「♪純金積み立てコツコツ、プラチナ積み立てコツコツ、
 3,000円から、『森です!』」。

★箱根ミク
関根さんとラッキィ池田さんが「箱根ミク」として登場し、
押切もえさんのような女性が
「箱根観光大使」にさせられてしまうコントです。
何人かの「箱根ミク」が続々登場した後、
ラスト、関根さんの股間から小枝が伸びていました。

★鬼怒川の旅館
女子アナとお忍びで旅館に泊まりきた天野さんを、
美人女将(ずん・飯尾さん)と番頭(イワイガワ・ジョニ男さん)が
あの手この手でもてなし、チヤホヤするという内容。
料理長(西田たか子さん)によって、
天野さんが包丁で切られていました。

★柔道の授業
女子高での柔道の授業。
キャイ〜ン・ウド先生が丁寧に指導しますが、
その言動のすべてがセクハラとして処理されます。
一通り女子たちが逃げ回った後の、
「熟女バカ」「今すぐ山形帰れ」といった
捨て台詞ジャーナリズム(?)が今年も効いていました。

★ボケゾンビ
西暦20xx年、世界でボケウイルスの感染が広がる。
西田たか子さんがボケゾンビとして現れ、
「アツはナツいねぇ〜」などといったギャグを間たっぷりで言い放ちます。
しかし、誰もツッこんでくれないので、
「ツッこんでぇ〜! ほら、ツッこんでぇ〜!」と叫びながら客席に下り、
観客に無理矢理ツッこませるというコント。

★40年後(?)の子役たち
40年後のマナちゃんの楽屋に、
40年後のフクくん、加藤セイシロウ、えなりかずきが登場。
時間の流れというものは残酷だなあ。

★対談番組
おなじみ、関根さんと今井久美子さんの対談番組です。
男性の性欲のピークと女性の性欲のピークは合致しないということで、
年齢による性欲の推移に関して、線グラフが紹介されていました。
「ラサール線」「おもちゃの茶々々」「みどり線」などの学術用語が飛び出し、
観客一同、アカデミックなお話に酔いしれました。
また、米倉涼子さんのブロードウェイ進出(『CHICAGO』)に関する
関根さん流のお祝いコメントも飛び出しました。

★女子会
「今日は男子がいない女子会!」ということで、
女子5人がみんなすっぴんになっていきます。
化粧室へメイクを落としに行く女子たち、
しかし、メイクを落とすと(まるで)男子に変化していて――。
「女は化ける」という恐怖を視覚的に具現化した一席。

★もこみキッチンチン
もこみちさん(ラッキィ池田)と、アシスタント役の富田真央さんが
「チン」にこだわった客席とのやり取りを展開した後、
@イワイガワ Aエネルギー Bキャイ〜ン によるネタ見せコーナーへ。
ネタ見せパート自体は、
“『カンコンキン』の良心”とでも称うべきものです(笑)。
イワイガワは、「マイホーム建築中にイキがる男が…」というコント。
エネルギーは、「狂言師の合コン」というコント。
キャイ〜ンは、時事ネタ漫才でした。
MCパートでは、ラッキィさんと客席との温度差を楽しむこともできました。

★EXILE 新メンバーオーディション
メンバー数2名となった、近未来のEXILE。
新メンバーを呼び込むために、
マネージャー(関根麻里)はオーディションを開きます。
座長は尾藤イサオ。
ラストは、みなさんでなんか激しく踊っていました。
舞台上手で、ジョニ男さんがこじんまりとロボットダンスを踊っていました。



 〜休憩〜
休憩前に、関根麻里さんが一人でステージに登場、
翌朝の『ZIP!』のために早退することを告げます。
――場内の灯りが点き、腕時計を見たら、午後8時30分ごろでした。
場内アナウンス、というか、場内トークが15分間あり。



 <第2部>

★座長トーク
密かな楽しみ、関根さんによるモノローグ(独り語り)コーナーです。
しかし、終演時間を気にしてか、
インターネットへの“裏・関根トーク”流出を懸念してか、
最近はめっぽう短め……。
今年も、コント紹介のオマケとしてのモノローグが中心でした。

★ミス CHICAGO
「米倉涼子ブロードウェイ進出」に対する
関根流・お祝いコメント(本日2度目)の後、
「ミス CHICAGO」として、今井久美子さんが登場。
舞台後方から前方へ出てきて、なんかしゃべって、
引っ込むかと思いきや一言しゃべって、引っ込みました。

★踊る!!ジョニ男御殿
「自称:MCの上手い男」=ジョニ男さんが、
傍若無人に今夜も仕切ります。
今年の『FNS 27時間テレビ』(ジョニ男さんの師匠=タモリさん司会)、
『さんま・中居の今夜も眠れない』コーナーでも触れられていた
“ジョニ男 in AVキャバクラ”の話など。

★大河ドラマ人気回復策 〜おっぱいポロリ〜
ついに視聴率が一桁となってしまった、NHK 大河ドラマ『清盛』。
人気回復策として、プロデューサー(平子さん)は
「おっぱいポロリ
 (来年の大河ドラマ準主役出演の特典付き)」を画策します。
「おっぱいポロリ」のために召集された、ビミョ〜な女優たち。
最初は「私はそんな女優じゃない」と拒否しているみなさんでしたが、
「来年は準主役」の誘惑に負けて、
おっぱいどころか、もっと過激なポロリを宣言し始めます。
そこに、「誘惑に乗るな! 『おっぱいポロリ』に乗るな」と登場した、
「おっぱいポロリ界の大女優」。
次々と、各女優たちのおっぱいを揉みしだき始めます。
最終的には、この大女優によって、
全女優が自分で自分の胸を揉まされていました。
ちなみに、関根さんによると、
劇中に登場したビミョ〜な女優たちの名前は、
たとえ私たちがどこかで耳にしたことがあるような気がする名前でも、
それは本当にそんな気がするだけで、あくまで架空の名前だそうです。

★アマンダのパンチラダンス
読んで字のごとく。
アマンダさんが普通にブラジルのダンスを披露しているので、
観客一同、普通にそれを見ていたのですが、
アマンダさんに
「アマンダのパンチラ、見てたでしょ!」と怒られてしまいました。
いやぁ〜、普通にもっとダンス見てたかったのになぁ〜。

★情熱大陸 〜ジローラモ編〜
ジローさんは料理が大好きです。
女性のことはもっと大好きです。
ただし、奥さんには頭が上がりません。
ジローさんは、料理を始めます。
ジローさんの料理はとっても卑猥なのでした。おしまい。
(出演:関根勤、エネルギーほか)

★ガチ笑点
イワイガワ・井川さんの司会で、大喜利コーナー。
お題は「ボルトのあのポーズが意味するものとは?」など。

★お白洲〜キャスト紹介
「ガチ笑点」コーナーからセット引き続き、恒例の「お白洲」。
昨日までの観劇アンケートを、関根さんが発表。
書店でのエネルギー・森さん目撃談、
市民プールでのイワイガワ・ジョニ男さん目撃談などが暴露される。
今年から『カンコンキン――』に入団した新人女子3名が紹介され、
「各メンバーはどんな匂いがするか」を教えてもらいました。
そのまま、キャスト紹介。

★お見送り
「藤山寛美さんに倣って」(by 関根座長)、
会場ロビーにて出演者のみなさんが観客をお見送り。
ふう、観ていただけなのに疲れた……。



――というわけで、
観るだけでもかなりの体力を消費する『カンコンキンシアター』。
演っているほうは、
さぞ大変なエネルギー消費量になっていることでしょう。
ああ、この「何も残らない」バカバカしさ! くだらなさ!
文句なし、ブラヴォー、最高です!
『カンコンキン――』よ、永遠なれ!


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おなじみのパンフレット 『軍人魂』
(左)オモテ表紙 (右)ウラ表紙
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