2012年03月09日

フォルクスワーゲンのCMで使われていた『Positive Thinking』


2009年に放映されたフォルクスワーゲンのコマーシャルに、
『Positive Thinking』という歌が使われていたのを発見しました。



この歌は、「マーカム&ワイズ(Morecambe & Wise)」という
20世紀を代表するイギリスの国民的お笑いコンビが、
自分たちのテレビ番組のエンディングで
しばしば“お別れの一曲”“締めの歌”として歌っていたものです。

マーカム&ワイズについては、過去にこのブログでも取り上げました。



二人は番組でいくつもオリジナル・ソングを歌いましたが、
彼らの代名詞と呼ぶべき最も有名な曲は『Bring Me Sunshine』。
この曲も、コカ・コーラのテレビコマーシャル(2005年)や
BBCのキャンペーンコマーシャル(2011年)などに使われています。



さて、マーカム&ワイズが歌った『Positive Thinking』という歌は、
「落ち込んだときは ポジティヴ・シンキングでいこう!」という
明るく陽気なメロディーの“人生の応援歌”ですが、
不幸な人や不運な人、落ち込む人や思い悩む人に似合う一曲です。

元気な人に「元気出せよ!」とわざわざ言う必要がないのと同じで、
この歌は“ポジティブ・シンキングが必要な人向け”の歌なのでしょう。



今回は、『Positive Thinking』が使われた
フォルクスワーゲンのテレビコマーシャル内で発生している“事件”を、
以下にまとめてみました。

ポジティヴな曲とは真逆に、ネガティヴな事件ばかり発生しています。
「♪ポジティヴ・シンキングしてみれば〜」という明るい歌詞との対比で、
シニカルなユーモアが表現されていますね。

0:00
会社をクビになった男性が、
荷物を入れた段ボール箱を抱えて会社から出てくる。

0:02
段ボール箱の底が破れて、荷物が路上にぶちまけられる。
何かのタガが外れたかのように、
男性は『Positive Thinking』を歌い始める。

0:08
近くでコーヒーを飲んでいるサラリーマンの紙コップの中に、
男性が小銭を恵む。

0:13
携帯電話で通話中の通りすがりの女性に対して、
男性が笑顔でステップを踏む。

0:15
街のあちこちに「空き店舗 貸します」の広告。

0:18
企業の倒産に関する新聞記事を見る。
「私たちはどうすればいいのか?」の見出し。

0:23
街のあちこちのお店に「閉店セール」の貼り紙。

0:27
先ほどの新聞記事を“折り紙”して花束にし、
「閉店セール」中のお店の前に立つ女性にプレゼントする。

0:29
荒れ果て、もぬけの殻になった「売り出し中」店舗の中を
男性が覗き込む。

0:35
自分の車(フォルクスワーゲン)の駐車場所に到着するが、
車に「駐車違反」の黄色い紙が貼ってある。

0:44
フォルクスワーゲン車でトンネル内を走る男性。
羊たちを乗せた貨物車の横を通り過ぎる。

0:56
トンネルの出口からは明るい光が見えている。
「One thing you can be sure of.
 (たしかなことは一つだけ)」というコピーが映し出される。



ちなみに、マーカム&ワイズが歌った
オリジナルの『Positive Thinking』の歌詞はこちらで見ることができます。
私による訳詞はこちら


テレビ番組(『ザ・マーカム・アンド・ワイズ・ショー』)の
クリスマス・スペシャル(1976年)エンディングで放送された映像はこちら。



『Positive Thinking』 私による訳詞はこちら
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