2011年08月31日

私の好きなコメディ映画第1位(?) 『パロディ放送局UHF』


時たま、誰に頼まれたわけでもないのに
「今まで見た中で一番面白かったテレビ番組は?」
「今まで聴いた中で一番面白かった落語は?」
といったようなランキングを自分勝手に考えることがあります。

そんな難しいランキングを簡単に決められるはずないのですが、
私にとってとりわけ決めるのが難しいのは、
「好きなコメディ映画ランキング」。
……決められるはずがありません。
まともに選んだら、メル・ブルックス作品ばっかりになっちゃいそうだし。



そうおことわりした上で、私の一つの基準、
「こういう選び方もあるんだよ」的ランキングで1位に輝くのは、
パロディ放送局UHF』(米・1989年)という映画。

uhf_movie_1989.png


この映画、本当にバカバカしい映画なんですが、
私が好きな笑いの要素がこれみよがしに詰まった映画です。

(偉そうな書き方になってしまいますが、
 そりゃ個人的に気に入らないギャグも劇中にはあります。
 私が作った映画じゃないし、
 まあ、自分が映画を作ったとしても
 気に入らないギャグは生じてしまうものなんでしょうけど……。)

この映画はストーリーもシンプルで素晴らしいし、
軽いラヴ・ロマンスもあるし、
友情も描かれているし、
劇中劇という私の大好きな要素も含まれています。
そして、邦題にもあるように
「パロディ」ネタが豊富に含まれているのが、これまた最高です。



私がこの映画を見たのは中学生の頃で、
テレビ東京の深夜帯に放送されたと記憶しています。
新聞のラテ欄で邦題を見かけた時点でとても気になっていたので、
VHSビデオ(!)に録画予約しました。

『パロディ放送局UHF』はB級コメディ、
いや、C級コメディ映画です。
日本では残念ながらDVD化されていませんし、
映画通とか映画評論家みたいな人からは
「評価に値しない」と切り捨てられるような種類の映画です。

それでも、私にとってこの映画は
「好きなコメディ映画ランキング 第1位」
にしてしまっても構わないほどの素晴らしい映画なのです。
実は、私は過去にもこの映画についてブログで触れています。



この映画のあらすじを簡単に書いておきましょう。

空想癖がひどすぎていつもバイトをクビになる主人公:
ジョージ・ニューマン(アル・ヤンコビック)が、
ひょんなことから
「62チャンネル」という小さなUHF放送局のオーナーになります。

ジョージは友人とともにテレビ番組を制作し始めますが、
2人はこれまで番組を制作したことのないド素人で、
しかも制作費なんてほとんどない。
ジョージの知人ばかりが“友情出演”してばかりの毎日です。

ところで、「62チャンネル」がある町には、
泣く子も黙る大手キー局の「8チャンネル」がありました。

ある日、ジョージは、
「62チャンネル」に間違って届いてしまった
「8チャンネル」社長宛ての荷物を届けるために
「8チャンネル」の本社を訪ねますが、
性格の悪い社長(ケヴィン・マッカーシー)から
馬鹿にした態度で突き返されてしまいます。

「8チャンネル」本社を去ろうとした時、ジョージは偶然、
「8チャンネル」を不当に解雇されたばかりの掃除係:
スタンリー(マイケル・リチャーズ)と出会います。
スタンリーは掃除の仕事が大好きで、
モップが大好きで、小島よしおに似ていました。
ジョージは早速、彼を「62チャンネル」の掃除係に雇います。

引き続き独自カラーを発揮した番組を放送し続ける
「62チャンネル」でしたが、
番組のクオリティがありえないほど低いので、
視聴率も一向に上がりません(……そりゃそうだ)。

ある時、恋人のテリに別れを告げられたジョージは、
司会する子ども番組に出演できなくなるほど落ち込みます。
仕方がないので、急遽、代役にスタンリーを起用したところ、
スタンリーのキャラが意外にも視聴者から人気を博し、
「62チャンネル」はグングンと視聴率を伸ばしていきます。

経営状態も好調となった「62チャンネル」ですが、
それを脅威に感じた「8チャンネル」は
「62チャンネル」に違法行為スレスレのいやがらせをしてきて、
その後、町を巻き込んだ大事件が勃発します……。



――ほとんど物語すべてを書いてしまったような感じですが、
そんなことは問題ではありません!

この映画のキモはギャグにあるので、
ストーリーなんか正直どうでもいい。
いや、よくないんだけど、“どうでもいい”。
“どうでもいい”と思えるぐらい、ストーリーがシンプルで骨太、
娯楽映画としてしっかりしているということですね。



YouTubeより、
オリジナルの予告編をご紹介しておきましょう。

……予告編だけ見ると、
そこまで面白そうな映画に見えないかもしれませんが、
私は「好きなコメディ映画 第1位」にしてもいいぐらい
面白い映画だと思っています(いい加減しつこい!)。




本編の動画をいくつも紹介するのは野暮なので
(イチイチ挙げてたらキリがありませんしね)、
感動的(?)なシーンを一つだけご紹介します。

物語の中盤のほうで、
モップが唯一の友達の掃除係:
スタンリーがテレビ画面を通して演説するシーンです。
「人生はモップのようなもんだ!」というようなことを語っています。
『タイタニック』よりも泣ける(?)シーンです。




それでもって、日本ではDVD化もされていないこの映画を
一体どこで見られるのかというと、こちらのページにヒントがあります
(なんだかアフィリエイト・ブログみたいな書き方だな……)。

まあ、こういう、
奥歯に物が挟まった書き方になってしまうことをお許しください。
こちらのページにヒントがあります」。



――本当はこの映画の脚本・主演を務めた
アル・ヤンコビックについて書こうと思っていたのですが、
前置きのつもりで書き始めた
『パロディ放送局UHF』に関する文章が長くなってしまったので、
今日はこの映画をご紹介するだけにしておきます。

いずれ、アル・ヤンコビックについても書こうと思います。
この人はパロディ音楽を作る“世紀の天才”で、
PVも最高に面白いです。
むしろ、PVを作りたいがために
曲を作っているんじゃないかっていうぐらい(たぶん間違っていない)。

需要がなくても、いずれ書くつもりです……。




 <追記>

日記っぽいことをたまには書いておくと、本日発売の
それでも町は廻っている』第9巻(ヤングキングコミックス)
をゲットしました!
万引きじゃなく、ちゃんと購入してゲットしました!(当たり前だ)

やっぱり、『それ町』は面白いです。
少なくとも私は、確実にハマれます。
“確実に”面白いって、スゴいことだぞ。

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2011年08月25日

今年もやります、裏番組発表会


もうすでにご存知の方もいらっしゃるかとは存じますが、
今年も、放送集団テラワロスが「裏番組発表会」を公演することになりました!

放送集団テラワロス
『裏番組発表会2011 〜親には見せられません〜』


日時
2011年9月16日(金)
午後3時30分開場 / 午後4時00分開演(予定)

会場
みどりコミュニティセンター(東京・両国)

詳しくはこちら

今年のプロデューサー(PL=プロジェクト・リーダー)は後輩のふーみん君が務め、
テラワロスとしては初めて、大学外部の会場で公演することになりました。

昨年に引き続き、私はミュージカル・コメディーを上演します。
主役は柿本君で、Wヒロインには長崎マリアさんと大愛さん。
ガラは悪いかもしれませんが、
明るく楽しい、アチャラカ風味な作品をお届けできれば幸いです。

みなさまのご来場をお待ちしております!
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2011年08月17日

「足のある幽霊」を通して描く“人間の怖さ” 談笑流『牡丹燈籠』


今日は、銀座・博品館劇場で行われた
『立川談笑月例独演会スペシャル 銀座夜話 2Days 夏』へ
行ってきました。

danshou_botatou_poster.jpg

私の大好きな談笑師匠が、2夜連続で行う博品館劇場での落語会。
昨年は『真景累ヶ淵』でしたが、今年は『牡丹燈籠』。
夏にふさわしい怪談噺で、明治の落語の祖・三遊亭圓朝作品です。

先月、隅田川馬石師匠の会では
『牡丹燈籠』から「お露新三郎」「お札はがし」の2篇を見ましたが、
今夜の談笑師匠は、
通しでやると何時間もかかる『牡丹燈籠』のほぼ全編を一つにまとめて、
談笑流の新しい解釈で『牡丹燈篭』を再構築なさっていました。

談笑落語の魅力の一つは、
人間の欲望や醜悪な部分をしっかり、
時にこってり描いてくれているところ。
談笑師匠は、『らくだ』でも、人間のトラウマのようなものを深く掘り下げて、
すぐに解決できそうにない人間の怖さを表現していました。



今夜の『牡丹燈籠』は、
まず仲入り前で前提となる物語を分かりやすくストーリーテリングして、
仲入り後に欲望渦巻く“因縁”のドラマを展開するという構成。

この噺に「足がある幽霊」が登場することの意味を真正面から捉え、
それを「幽霊が見えるというのは、一つの精神障害」
と(いったニュアンスで)解説してみせたのは、
落語界では談笑師匠が初めてかもしれません。
だからこそ、談笑版『牡丹燈籠』では、
幽霊の怖さではなく人間の怖さ、人間の欲望の怖さが際立っていました。



――圓朝作品は、もともと20〜40分でキチッと解決するような噺じゃなく、
いわば「因縁の連続ドラマ」みたいなものが多いから、
これを2時間弱なりで1つにまとめることは、やっぱり難しいなあ。

それでも談笑師匠は、談笑師匠のキャラクターを見事に活かして、
他の誰にも演れないような『牡丹燈籠』を見せてくれました。

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