2010年11月29日

初めての「生たま」


今日は、東京メトロ半蔵門線「三越前」駅の近くにある
お江戸日本橋亭へ行き、
『たまの東京フレンドリー寄席』という落語会へ行ってきました。

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笑福亭たまさんは、笑福亭福笑師匠のお弟子さんで
主に大阪で活動をされていらっしゃるのですが、
東京のほうにもよくいらっしゃって落語会を開いています。

福笑師匠のお弟子さんで、
新作落語をよくかけてらっしゃるということで気になっていました。
今回が初めての「生たま」です。
というか、実は私、上方落語を生で見るのはこれが初めて。
「見台(けんだい)」という
机のようなものがあるのが、見ていて新鮮でした。

今回のゲストは、立川志ら乃さん(志らく門下)、
三遊亭玉々丈さん(円丈門下)でした。
今回は「はめもの(噺の途中で三味線などの音楽が入る)」特集で、
お囃子さんは、おなじみの恩田えりさんでした。



本日の演目

笑福亭たま 『七度狐』
三遊亭玉々丈 『幇間腹』
笑福亭たま 『三味線アリ』

〜お仲入り〜

立川志ら乃 『時そば』
笑福亭たま 『兵庫船』



★たま 『七度狐』
まずは、新幹線の駅で遭遇してしまった「メガネマン」詐欺の話。
初めて本格的にたまさんの話を聴きましたが、面白い!
品がありながら爆笑をつかんでいくような、とても心地のいい芸風です。
声が大きいし、
しっかりしている感じ(?)もあって一気に好きになりました。
『七度狐』という噺は、キツネにだまされる2人の男の話。
ちょっとした怪談噺でもあって、お囃子も効いていて、面白かったです!

★玉々丈 『幇間腹』
新作派の巨匠・円丈師匠のお弟子さんですが、
どうやら今日、円丈師匠から
「お前の新作落語はどこが面白いんだ!今まで作った新作は全部捨てろ!」
と言われてしまったとのこと……。
私自身がもし言われてしまったら、
ショックで心ここに在らず状態になります。
仕方がないので(?)、今夜は『幇間腹』という古典落語でした。
個人的には、痛い感じがしちゃって、この噺は苦手なのです(苦笑)。

★たま 『三味線アリ』
再びたまさんが登場。
マクラでは、「ショート落語」という小噺集が聴けました。
噺のほうはというと、
映画『着信アリ』ならぬ、
三味線の音が聴こえてしまうと呪われてしまい、
自分の身体が徐々に三味線へと化してしまうという新作落語。
春團治師匠、三枝師匠、鶴瓶師匠といった方々もモノマネで登場します。
若干ホラーな内容ながら、ギャグがふんだんに詰め込まれていて、
噺の途中の三味線も上手く効いていて、完成度の高い新作落語でした。

★志ら乃 『時そば』
仲入り後は、志ら乃さんが登場し、まずは“幼稚園営業”のマクラ。
園児たちを前に、古典落語『つる』をやったのですが
それが大変だったという爆笑のエピソードです。
志ら乃さんの『時そば』は、
今まで見てきた中でも1,2を争うぐらい面白く感じました。
結構本寸法なのに、なんででしょう、
もともと私は『時そば』という噺は好きでもないのですが、
心から楽しめました。

★たま 『兵庫船』
江戸と上方では『つる』や『時そば』の内容が若干違う、
笑いどころもだいぶ違う、といったマクラの後、
「上方落語らしい噺を一席……」ということで
『兵庫船』をやってくれました。
上方落語はまったく存じ上げない私ですが、
上方落語も面白いなーと思いました!
なんていうか、むしろ「笑いやすい」面があるのかもしれない。
普通の落語口調でありながら、ギャグをしっかり認識できるというか、
「ここが笑うポイントです!」
みたいな雰囲気を醸し出してくれるので、爆笑できます。
それは、東京に住んでいても
テレビなどで関西弁を聴く機会が多いからなのかもしれませんが……。



約2時間半、
ボリュームたっぷりの落語会――というか小さな寄席でしたが、
なんと私は学生ということで、木戸銭が1000円だったのです。
なんだか申し訳ない気持ちがしてしまいます……。
どの落語家さんもそれぞれ面白かったですが、やっぱりたまさん!
3席も拝見したので当たり前かもしれませんが、
やっぱりたまさんは面白い、
これからもずっと注目していきたいと感じました。

古典落語は古典落語で、本格派でありながら身近に笑えて、
新作落語は新作落語で、
発想が素晴らしい上に噺の構成もしっかりしていて、
もしかしたら「笑福亭たま」という落語家を知ってしまったのは
大変なことかもしれない。
今までどことなく上方落語に近付けなかった私ですが、
今夜の会で一気に上方落語、
というかたまさんに惹き付けられてしまいました!

もし私が大阪に住んでいたら、
間違いなく天満天神繁昌亭に通い詰めていたと思う。
東京に住んでいるので
たまさんの落語を見る機会がそこまで多くないのが残念ですが、
これからたまさんが東京で落語会を開く際には、必ず行こうと思います。
いやー、笑福亭たまさんは本当に面白いです!
一気に大好きになりました。
posted at 23:59 | Comment(0) | 落語・笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |

2010年11月27日

百栄師匠の月1勉強会に初参戦!


今日は、JR御徒町駅の近くにある
「黒門亭」というところへ行ってきました。

社団法人落語協会の事務所の2階に、
30〜40枚ほどの座布団が敷かれた広間があって、
そこを「黒門亭」と呼ぶのです。
(厳密には、土日の昼間にやっている小さな寄席のことを
 「黒門亭」と呼ぶそうで、土日の昼間じゃなかったら、
 ここはただの広間だということなんですが……。)



私が黒門亭へ行くのは今回が人生2度目。
昨年は12月に、金原亭馬生師匠の『芝浜』を聴きに行きました
(詳しくはこちら)。
あれからもう約1年が経とうとしているということで……。
月日の流れの早さは、こんなところでも実感できるわけです。

今日、私が黒門亭を訪れたのは、
ここで月に一度開かれる、春風亭百栄師匠の勉強会があったから。
出演者は百栄師匠のみ。
というか、会場設営やらお囃子やらのスタッフも百栄師匠のみ。
一人で何でも切り盛りしちゃう落語会です。
百栄ファンとしては、ある意味極上の「勉強会」ですね。



私は昨年の12月ごろから百栄師匠のファンをしていますが、
この勉強会は先々月(10月)から始まったばかりのもので、
今回がわたくし、初参戦でございました。
木戸銭は1000円とお安く、当日券のみ。先着順です。

開場時間のどれぐらい前に行けば入れるのかな?などと思い、
やや早めに家を出て、
開場15分前に黒門亭前(落語協会事務所前)に着いたわけですが
もうすでに10人以上のお客さんによる行列ができていました。
――この月1勉強会は、
百栄師匠のブログ以外ではほとんど告知がされていないのに、
これだけ早めにお客さんが列を作るとは、
さすがは人気者の百栄師匠といった感じです。

黒門亭は畳の広間に座布団が敷いてあるだけなので、
長時間座っているとお尻が痛くなるのが少し残念なのですが、
ここで90分間に渡って「百栄落語」を聴き続けられるというのは
とても贅沢なことだと思いました。
しかも、勉強会だからネタ下ろしあり、普段やらない古典もあり。
とても面白かったですよ!



 <本日の演目>

落語:春風亭百栄 『狸札』
落語:春風亭百栄 『バイオレンススコ』

 〜仲入り〜

落語:春風亭百栄 『穴泥』



百栄師匠と客席の距離がグッと近いこともあって、
なんだかいつも以上に親近感を持って聴くことができました。
(11月30日追記:親切な方からコメントをいただき、
 本日2席目の噺のタイトルは
 『バイオレンススコ』だと教えていただきました。
 今回がネタ下ろしではないそうです。)

昨年の三田祭で落語にハマって以来、
特に百栄師匠の落語を追っかけていた私ですが、
この数か月間、百栄師匠の落語はほとんど聴かないでいました。
だから、なのでしょうか。
百栄師匠の落語に再び興味を持ったというか、
改めて楽しむことができました。

ただ、百栄師匠の世界観はあまりにも濃厚なので
たぶんこれを頻繁に聴いていると、
だいぶ疲れてしまうような気もします……。
しかし、結論としては「やっぱり百栄師匠はイイ! スバラシイ!」。

これからも月1の勉強会、都合が合う限り伺おうと思います。
「百栄落語」をこれほど“濃いめ”で味わえる空間もないですから。
しかも、木戸銭が1000円という破格のお値段。
百栄師匠は、やっぱり最高です……。
posted at 23:59 | Comment(2) | 落語・笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |

2010年11月26日

世界一笑える映画? 慶応SF研の最新作『メタ人間オーヴァーダビング』


先日、慶応大学の文化祭「三田祭」へ行ったことを
このブログに書きましたが、
落語研究会さんのみならず、SF研究会さんにも少しお邪魔しました。

keio_sf_2010.jpg

ほとんど立ち寄ってチラシをもらっただけで帰ってきてしまったのですが、
「ニコニコ動画で自主映画を公開しています」
ということを教えてもらい、
本日、ようやくニコニコ動画のほうを拝見しました。

昨年制作された『カミキリ』という作品は、
めちゃくちゃ私の笑いのツボにハマったわけですが(詳しくはこちら)、
今回の『メタ人間オーヴァーダビング』という最新作は、
『カミキリ』以上に笑えました。
この世界に、この映画より面白いものは存在しないんじゃないかと思います。
たぶん、日本一笑える映画なんじゃないでしょうか。
PC画面の前で、一人大爆笑しっぱなしでした。

特に好きなのは、茶色の服を着た中国人風の男性。
この人の演技が、もう笑えて笑えてしょうがないです。
こういう「規格外」の笑いを持ってこられちゃうと、
私みたいな、比較的まともに攻めていくタイプの人間は弱いです(笑)。
っていうか、この映画を見て、
私のコメディー作品はまだまだまだだな〜と思いました。
まだまだ大人しい、まだまだ常識の範囲内だな、と。

ぜひみなさん、この映画を一度観てみて下さい。
この映画を見て笑える人は、たぶん私と笑いのツボが一緒です。
この映画を見て笑えない人は、たぶん私と友達になれます。
『メタ人間オーヴァーダビング』という映画は、本当にマジキチな映画で、
こんな映画をピュアに作ってらっしゃるみなさんが、
うらやましくてしょうがないです。

もし私が日本アカデミー賞の審査員なら、
すべての賞(作品賞とか主演俳優賞とか)をこの映画に贈呈します。
これだけアタマが狂った人たちがこの世にいることに、感謝します。



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