2010年03月27日

(03/27) 悪いのはみんな萩本欽一である


今日は、午前中に一本のドキュメンタリーが放送されました。
フジテレビにて放送された、
バラエティー番組を考えるドキュメンタリー。
悪いのはみんな萩本欽一である』というタイトルです。

昨年(2009年)秋、BPOがまとめた
「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」。
ここでは、最近のバラエティー番組に対する指摘として
「下ネタ」「いじめ」「素人いじり」などが挙げられています。
それら現代の「悪いバラエティー」のルーツをたどると、
それは「萩本欽一」という一人の男にたどりつくのではないか……
というのが、この番組のプロローグです。



萩本欽一。
言わずと知れた「欽ちゃん」ですが、
私たちの世代は「コント55号」のリアルタイム世代であるはずもなく、
欽ちゃんといえば
『欽ちゃんの仮装大賞』ぐらいのイメージしか湧かないかもしれません。

私は小学6年生の時に、
欽ちゃんへのインタビューをまとめた
まだ運はあるか』という本を買い、読みました。
だから、欽ちゃんが芸能界でどんな道を歩んできたのか
(拓いてきたのか、と書いたほうがふさわしいかもしれません)
をある程度は把握しているので、
萩本欽一という人がテレビ・バラエティーにもたらした影響を、
ある程度は認識できます。

この『まだ運はあるか』という本は、
欽ちゃんの考え方や、生き方を深く追及した著書でもあるので
小学生時代の私はこの本に“洗脳”されたといえるかもしれません。
この本を読んで感じたのは、
欽ちゃんはいい人でもないし、
どちらかというと“褒められない”行為ばかりしてきた人物で、
付き合いづらい性格でもあるが、結局のところ悪く言えない人だ、
だから「いい人」にカテゴライズしてもいいだろう、
でもただそれだけじゃない人だ……、というようなことです。

この本の内容が、今までの私の人生を大きく作用させています。
「天の邪鬼に生きる」とか、「運を考えて生きる」とか。
だから、私は別に欽ちゃんに対して悪いイメージはありません。
当たり前ですね。



それで、今日放送された番組を振り返ると……、
まずこのドキュメンタリーのディレクターは是枝裕和さん。
『誰も知らない』などで有名な映画監督の方です。
番組は、
「被告・萩本欽一に対する法廷劇」という形式で放送されました。
罪状は「テレビに対する罪」。
現在の「悪いバラエティー番組」の
基礎を作り上げた人物こそが萩本欽一である、というわけです。

「被告・萩本欽一」が有罪であるか?無罪であるか?は、
この番組を見た視聴者の一人ひとりが考えればいいことだと思います。
私がこの番組を見て感じたことは、
あまり言葉にできないような感想です。
つまり、テレビというものを考える、
テレビというものを真剣に遊ぶ、ということ。
そのことにおそらく正解はないのだし、
その正解を探し求めていく過程で
BPOを刺激させることもある、ということです。

既存のものを壊し、新しい笑いを築いていく。
たぶんその繰り返しが、テレビバラエティーなんだと思います。
だから、既存のテレビを壊して新しい発想を作り上げた人が、
10年後には「壊される側」として、
権力側として否定される、ということもあるわけです。



テレビには、テレビというものの笑いの取り方、
バラエティーの作り方があって、
それは劇場や演芸場で披露される
「芸」とは根本的に違う性質を持っています。
それを、今日の番組で欽ちゃんは
「芸能界とテレビ界」と表現していましたが、
この2つは言うなれば「爬虫類と哺乳類」みたいなもので、
どっちが優れていて、
どっちが劣っているという性質のものでもないと思います。

演者にとってはそれぞれに対する演じ方、
視聴者にとってはそれぞれに対する楽しみ方があると思います。
テレビは「芸」そのものの神髄を伝えるためのメディアではないし、
劇場でテレビバラエティーの面白さが伝えられるものでもありません。
そこに正解はなく、正解を探し求めて試行錯誤することこそが
「テレビ界」における私たちの進歩だといえるのではないでしょうか。

それだけに、私は
「悪いのはみんな萩本欽一である」
というタイトルが持つ意味の大きさを痛感するのです。
この言葉こそが、「テレビ界」における最高の名誉だと思うからです。
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2010年03月26日

我々は何処から来たか、我々は何者か、我々は何処に行くのか


今日は、NewZoneFM『せいけいちゃんねる』の生放送がありました。
4週間に渡る私の「作家月間」も本日にて一段落です。

しかし!
今日のNewZoneFM入りは、午後2時。
いつもより2時間以上早い。
NewZoneFM新番組の打ち合わせがあったのです。
結構大雑把な打ち合わせでしたが、色々とお話させていただきました。

その後、島谷さんと『せいけいちゃんねる』DJ2人の合計3人で、
さっぽろ村『けいせいスーパーラジオ局』の収録。
DJは、先週に続いて恵ちゃんとしょーた。
「エンタメの盛り合わせ」コーナーは恵ちゃんが用意してきてくれました。

その収録も終わると、
打ち合わせの後、『せいけいちゃんねる』生放送。
今夜のコーナーは2つ。
1つ目に『熱血!エロジジイの館』というコーナー、
2つ目に
 『クイズ!最期の言葉はどっちでSHOW』というコーナーを放送しました。

『熱血!エロジジイの館』は、
ちょっと笑えてちょっとタメになる“性犯罪”を紹介し、
『クイズ!最期の言葉は〜』は、
偉人たちの最期の言葉をクイズ形式で紹介するというもの。
この日のメールテーマは「卒業」だったので、
リスナーからたくさんのメールをいただきました。
送っていただきありがとうございました。



『放送後記』(ポッドキャスト的なもの)を収録していると、
スタジオのまる見えガラス(?)の前にきいちゃんが!
なんと遊びに来てくれたのです。

収録後は、渋谷駅近くのサイゼリアにて、
きいちゃんを交えてみんなでお食事。
サイゼリアは本当にどのメニューも安いですね〜。
一番高いのはドリンクかも?
どうしてこんなに安い値段でメニューを提供できているのか謎です。
たぶん合法的手段を使っているんでしょうけど。

まあ、そんなわけで、
サイゼリアはこれからの活動について、
みなさん色々とおしゃべりしてました。
もちろん、私も……。
これからどこへ私たちが向かって行くのか、自分たちでも興味深いです。

でもまあ、私はもともと最初から何も持っていない人間なので、
初めから失うものなんてありません。
たとえ自分が「捨て駒」となってでも、
周りの人たちを笑顔にするために働いていきたいです。
人の悲しい顔を見るのは、あまり得意ではありません。



今夜ご紹介する音楽は、最近よく聴いている曲。
1年ぐらい前に買った「ジャズ名曲集」的なCDに収録されていた曲です。
映画『酒とバラの日々』の主題歌だということですが、
私はまだこの映画を見たことがないので、いずれ観てみようと思います。
なんと、米国の大物喜劇俳優、ジャック・レモン主演ではないですか!
あらすじを読んでみると、なんとも切ない感じ……。それが面白そう。

「名作」を観ることは、自分自身を高めるきっかけになると思うので、
どんどん「名作」に触れていって、表番発でも裏番発でも
お客さんたちを楽しませられる作品を作りたいです。

posted at 23:59 | Comment(0) | 白黒日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |

2010年03月25日

(03/25) 正しい偏向報道の作り方


今日は半日ぐらい寝ていたので、ずーっと夢を見ていました。
本当は、
明日放送の『せいけいちゃんねる』(NewZoneFM)の台本を書かないといけないんですが、
イマイチコーナー企画が思い浮かばなくて、
目をつぶりながらコーナーを考えていたら寝てしまったのです。

夢では、いろんな夢を見ました。
コーナー企画のアイディアが思い浮かぶ夢。
明日の台本を書いている夢。
落語会を企画し、本番当日を迎える夢。
夢に出てきた桂ざこば師匠は、私に対して大変優しく接してくれました。
逆に、若い落語家さんにイヤミなどを言われてしまいましたが。



夢の中で思い浮かんだコーナーアイディアとしては、
『歌詞から広がる“卒業”の世界』というコーナーがありました。
“卒業ソング”の歌詞を紹介しながら、
DJが“卒業”の思い出などをフリートークするというコーナーです。

なかなか楽しげな(そして健全そうな)コーナーだと思いましたが、
すぐに「JASRACの存在」に気が付き、実現化するのをやめました。
NewZoneFMやネットラジオは、JASRACに対してめっぽう弱いのです。
是非、カレッジピープルなどで実現してほしい企画ですね。



ところで、明日はたくさんの報道番組が“最終回”を迎えます。
日本テレビでは『NEWSリアルタイム』、
TBSテレビでは『総力報道!THE NEWS』、『NEWS23』がそれぞれ放送を終了。
番組が終了するわけではありませんが、
テレビ朝日『スーパーJチャンネル』では小宮悦子キャスターが“卒業”します。
多くの報道番組、キャスターにとって明日は“卒業”の日なのですね。

こう言っては何ですが、ニュース・報道番組はどんどん“柔らかく”なっています。
そのことによって分かりやすくなる部分が増えたと同時に、
報道番組としての持ち味、気質が薄れてしまっているような気がしてなりません。
そういう意味で、『総力報道!THE NEWS』と『NEWS23』は
番組のほとんどの部分でストレート・ニュースを貫いていました。
それだけに、「ニュース・報道番組マニア」からは評価が高かったのですが、
今回の春改編で終了するということで個人的には残念です。



私はワイドショーを全否定するつもりはないし、
ワイドショーでも面白い部分は多いと思うし、事実、ワイドショーを楽しく見ています。
最近では『どーも☆キニナル!』(フジテレビ)の前半が好きです。
(この番組も、明日で終了してしまうのですが……。)

ニュース・報道番組がワイドショーらしさを取り入れることは大いに結構ですが、
それはあくまでニュース・チョイス(どのニュースを取り上げるか)という部分に限定してほしい、
というのが私の本音です。

言い換えれば、硬派な報道番組でも、「中井国家公安委員長の女性スキャンダル」という
いま、国民が飛びつくようなニュースの素材を率先して取り上げるべきでしょう。
ただ、その素材を「どう処理するか」において、ワイドショーらしさ
(たとえばコメンテーターが主観をまくしたてる、誇大なBGMを使用する)
を取り入れるのは、個人的にはあまり望ましいとは思いません。

どんなニュースをどんな風に放送するか。
多くの場合、「どんな風に」というところにアクセントが付きますが、
私は「どんな」というところを重視することで、面白いニュース番組は作れると思います。
政権与党の不祥事を「どんな風に」伝えるかということよりも、
「どんな」ニュースを伝えるかによって、偏向報道まで可能といえるのではないでしょうか。
偏向報道を推奨するわけではありませんが、
「どんな」という点にはそれだけ強い意味合いがあると思うのです。



なんだか話が大きくなってしまいましたが、
そんなわけで明日は多くのニュース・報道番組の“最終回”。
『総力報道!THE NEWS』のテーマ曲に使われていた、
山下達郎さんの『ミューズ』は本当にいい曲だと思います。
思わずCDを買ってしまったほどです。

歌詞では、Bank Band の『to U』という曲も好きです。
これは、TBS『筑紫哲也 NEWS23』のテーマ曲に使われていました。
『NEWS23』は明日で放送を終了しますが、来週からは
NEWS23 X(クロス)』としてパワーアップして放送を始めるということなので
少し楽しみにしています。
いい意味で骨太な部分、主張、そんなものを伝えてほしいですね。


posted at 23:59 | Comment(0) | 白黒日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |
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