2009年11月30日

(11/30) 報道も愉しみませんか


「二足のわらじ」という言葉があります。
“足”がもっと増えていくと、「マルチ人間」が出来上がります。

高校時代に四つの部活動を掛け持ちしていた私は、一見「マルチ人間」のように見えて、
実際は「天文班(天文部)」に90%、「化学班」に9%、その他に1%、注力していただけでした。
つまり、私はどんなに頑張っても「二足のわらじ」が限界点なのです。

最近(というかここ数か月間)、私はほぼ完璧に「お笑い」の世界に染まり切って、
自分自身でも忘れかけていたのですが、私は「報道」の人間でもあったのです。
……どちらも、勝手に自称してるだけなんですけどね。

NEWSエリア』が打ち切り確定となった今(このことは後日書きます)、
気が付けば、私は「報道」の世界から遠く離れたところに行ってしまいました。

そんな私を「ハッ」とさせるために、今日、一通のハガキが私のもとへ。

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NEWS23』初代キャスター、筑紫哲也さんが亡くなってから、もう一年が経ちます。
色々ご意見はあるでしょうが、
筑紫さんと久米宏さんが日本のテレビ報道を変えたということは、間違いなく言えると思います。
日本のテレビで、「キャスターが番組の中身までを仕切る」ことを可能にしたお二人です。
自称イケメンキャスターとしては、このお二人を無視することは決してできません。

私自身がスタイルとして最も影響を受けている「キャスター」といえば、
それは三雲孝江さん(元TBS)であり、少しだけ木村太郎さん(元NHK)なんですけどね。

そんな筑紫さんを偲んで、12月、豪華なパネラー陣によるシンポジウムが開かれます。
絶対に「この面子、偏ってるだろ」と言われてしまいそうなんですが、豪華は豪華。
来週月曜の午後に行われるということで、自主休講確定です。
まあ、もはや学業はおろそかになっているので、自主休講にためらいはないわけですが……。

現在放送中の『NEWS23』(TBS)は、ニュース番組としてきわめて上質だといえます。
その日起きたニュースを、簡潔に、要点を整理して伝えてくれています。
ただそれは、筑紫時代の『NEWS23』にあったジャーナリズム精神を見えにくくもさせています。
それは、仕方がないけど、事実でしょう。

私は、筑紫さんという人は、終生、二つのテーマを探究し続けた人だと思っています。
一つは「反戦」、もう一つは「沖縄」です。
“戦中世代・最後の生き残り”として、ジャーナリスト・筑紫哲也が伝えたかったことは何か。
結局のところ、それは、人間一人ひとりの「幸福」というものにつながるのではないでしょうか。

筑紫さんと福田康夫元首相は友人でしたが、福田氏が総理となっても、
筑紫さんは福田政権に対するジャーナリズム「チェック機能」としての責任を怠りませんでした。
そして、逆に、筑紫さんはいわゆる“保守論壇”とも深い交友関係を持っていました。
石原慎太郎東京都知事や立川談志師匠も、筑紫さんの友人です。
つまり、公私を完全に分化して、仕事の幅を広げていたのですね。
それは、「深い視点」で迫る報道番組の制作を可能にしたといえるでしょう。

筑紫さんは、逝去直前、『NEWS23』スタッフにこんな手紙を送っています。

近ごろ「論」が浅くなっていると思いませんか。
その良し悪し、是非、正しいか違っているかを問う前に。
ひとつの「論」の専制が起きる時、
失なわれるのは自由の気風。
そうならないために、もっと「論」を愉しみませんか。

2008年夏 筑紫哲也

とても深い意味を持つ言葉ではないでしょうか。
多事争論』バックナンバーも考えさせられる文章ばかりです。

12月7日、行ってきます。そして、考えてきます。
そしたらまた日記を書きますんで、楽しみにしてて下さいね。

posted at 21:12 | Comment(0) | 白黒日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |

2009年11月29日

(11/29) 先輩方からの贈り物


ラジオ部、三年生の先輩方が
後輩たちにメッセージ・カードをくれた、
ということは
以前にこのブログで触れました(こちらを参照)。

この手紙の束をいただいた時は
人前だったので、
軽く一通り目を通した程度だったのですが、
先ほど、初めて、
きちんと拝読しました。

みなさんからのメッセージを読んで、
(私は優しい先輩方に恵まれたのだなぁ)
と思いました。

「お前なんか死んでしまえ」
「アンタはつまらねえんだよ!」
といったメッセージはありませんでした。
よかったです。

先輩方のメッセージ・カードによると、
私は個性的で
自己主張が強いらしいです。

私は、プライベートにおいて
一人で過ごしているときは
本当に廃人みたいになってるので、
そういう人間からすると
私が個性的だなんて知りませんでした。

本当は、私は
自分に自信がありません。
他人から嫌われることを怖がるし、
理想と現実が乖離することに怯えます。

そんな私が毎日を過ごせているのは、
間違いなく
周囲のみなさんのおかげです。
私は、自分のことはあまり評価していません。
自分の作品も、
いまいち面白いと思えない時があります。
「これ、本当に面白いんだろうか」って。

そんな人間に、
「あんたは個性的だ」
「自信を持ってやりたまえ」
と言ってくれる人たちがいるおかげで
私は今日まで生きてきました。
そして今、
私は思っています。
明日からもこうして生きていくだろうと。

……なんか後半四行が
『今日までそして明日から』の
歌詞になってしまいましたが、
三年生の先輩方には
本当に励まされたというか、
自分を認めてくれたことに
受け入れてくれたことに
深く感謝する…というか、
嬉しい気持ちでいっぱいです。

プライベートで、
一人でいるときの私を
知っている人間からすると、
私は本当につまらない人間なんです。
面白味が全くない人間なんです。

そういう人間が一歩外に出て、
色んな人の協力を得て
“自分”というものを表現していく。
そのことを可能にしてくれた、
三年生の先輩、
同級生、後輩、
みんなのおかげで私は生きています。

ましてや
こんな生意気な人間なのにね!



それにしても、
三年生の先輩方からは
とても嬉しいプレゼントをもらいました。

たまに「芸の壁」にぶち当たった時に、
また読みたいと思います。
そして、しっかり
恩返しできる人間になりたいです。

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(11/29) 坂の上のみき


今日は朝から体調を崩し、行くはずだった番発をお休みさせていただきました。
それで、家でずーっと休ませてもらいましたが、夜はテレビを見ました。

とてつもなく面白いです、『坂の上の雲』(NHK)。
正直、特別期待していなかったし、90分という放送時間は長いかなーなどとも思っていたのですが、
見始めたらドラマに引き込まれてしまい、存分に楽しませてもらいました。

ナレーションの渡辺謙さんが、まずいい。
そして、伊東四朗さん、西田敏行さん、竹下景子さんの演技は流石。
私なんかが言うまでもなく、本当に温かみのある、素晴らしい演技です。
主人公の一人、秋山好古の少年期を演じた染谷将太君も、誠実さが出ていて良かったです。

それにしても、伊東四朗さん(主人公の父親役)は、本当に味のある演技をなさっていた。
最初はただのぶっきらぼうな父親役かと思っていたのですが、人間味のある優しいお父さんでした。
それでいて、父親の威厳というか、そこら辺をしっかりと感じさせてくれましたね。
伊東四朗さんと三宅裕司さんのコントライブ『いい加減にしてみました3』が来年3月にあるので、
チケットをなんとかして獲得して、絶対に観に行きたいと思っています。

西田敏行さんの高橋是清役も、もう本当に極上の演技でした。
本木雅広さんや香川照之さんが10代の役をやるっていうのは、
少し無理があったような気がしないでもないですがね。

スペシャルドラマ『坂の上の雲』は、2011年まで全13回かけて放送されます。
「今夜、見逃した!」という方も、再放送など結構ありますので、ぜひご覧ください。
「日本人とは何か」「日本とは何か」を、この単位で教えてくれるというのは貴重です。
ドラマ自体としてものすごく楽しめる内容になっておりますし、キャストが豪華。
過去のNHKドラマ(大河、朝ドラ)に出演した名優のみなさんが、贅沢に出演しています。

兄弟愛や友情を描いた、日本人のための青春群像劇。
『坂の上の雲』、一回一回、噛みしめるように楽しませてもらおうと思います。
posted at 23:59 | Comment(0) | 白黒日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする |
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